最終更新日:2011年2月19日

日微前進トップ

アオリイカの生態

道具をそろえよう

海に行こう

釣ってみよう

こんな時は

書籍・DVD

リンク

コラム

技の名のついたシャクリ

定義の混乱

どちらが本当?相反する説

憧れの風切音−音のはなし−

極小エギの光と影

エギで釣れる外道

動かすのはロッド?エギ?

底にこだわらない

歌ってシャクれるエギンガー

イカが釣れたら

イカが釣れたら、サイズによってはリリースしましょう。ただし、いい加減なリリースをするとイカにダメージを与えて死んでしまいますので、正しいリリース方法を説明します。
キープする場合、絞める意義及び鮮度を保ったまま持ち帰るための注意点について説明します。

キープするかリリースするか

小さなイカはリリースしてあげたいものです。身が柔らかくて小さいイカは好きという方もいるでしょうが、乱獲は資源の減少につながります。長い間エギングをしている方からは、「明らかに昔と比べてイカが少なくなった」と嘆いている人もいます。
サイズの目安は、胴の長さが10cm未満はリリースしてあげたいです。
理想は、イカがキープサイズまで成長した時期でもエギにすれていなくて、入門者も上級者も、安定した釣果を出せる状態です。残念ながら、近年はチビイカも釣れる極小エギも売れらており、キープサイズに成長する前に多くのイカが釣られたり、エギにすれているようです。

リリースの方法

イカには骨格がない上に、動物にような筋肉はないので衝撃には弱いです。想像してください。あなたの内臓が骨にも筋肉にも守られず、柔らかな身で包まれているだけの状態を。
したがって、衝撃を与えずにリリースすることが基本です。ベストは、海面と同じ高さからそっと逃がしてあげること。エギにはカンナがないので、下向きにして軽く振ったら大抵の場合はイカは針から抜けます。
足場が高い堤防の場合、落水した衝撃がイカにダメージを与えて死んでしまう可能性があります。人間だってプールに飛び込むとき、姿勢が良ければ痛くありませんが、水面と平行の姿勢ならとても痛いですよね。岩やテトラにぶつかりながら落ちたイカは、ほぼ間違いなく死んでしまうと管理人は考えています。イカの飼育観察記では、水槽のガラスに激突したイカが死んでしまったことが書かれていました。また、別の記事では目の粗い網ですくったら体の一部が白濁し、遅くても2日以内で生存不能状態になったそうです。

温度にも気を使う必要があります。イカの体温は、ほぼ海水温と同じ状態です。海水温は人間の体温ほどには上昇しません。素手で触ると、身や内臓が火傷して死にます。当然、堤防など陸地に置くのも駄目です。

また、体内の海水を吐き出す前にリリースする必要があります。吐き出してしまうと体内に空気が入ってしまって潜れなくなり、魚や鳥に襲われます。自ら空気を吐き出すことはできないようです。

特に小型のイカは弱いだけではなく、鼓動が早いため体内の水を出し切るまで短い場合が多いので、早く、やさしくリリースする必要があります。

なお、触腕がのびきってしまったり、なかなかカンナから外れずにダメージを与えたり、上記のように素手で触ったなど、リリースしても死ぬと思われるイカは、キープしてありがたくいただきましょう。

なお、「正しいリリースの方法」で詳しく説明しています。

イカを締める

◆目と目が急所
キープするイカは、急所である目と目の間を刺して締めます。
締めることで、苦しむ時間を与えないので不味い成分が出なくなったり、クーラーの中で墨を吐き散らかさないという考え方があります。
一方、魚と違って締める意味はなく味も変わらないという意見もあります。締めても筋肉がゆるんで墨が垂れてきますので変わらないという考え方もあります。
このように賛否両論ありますが、管理人は締めています。長い間、苦しみを与えるのは嫌なので。

◆締める方法
締めるための道具は釣り具屋で売っていますが、高価な専用の道具でなくても構いません。管理人はエギングをはじめた当時、フランクフルトの串で締めていました。100均のカニスプーンは良い道具です。短いカニスプーンよりも長いタイプがお勧めです。締めて、刺したままクーラーに入れるときに手にイカの触腕などが当たりませんので。道具がなければ空手チョップでも構いません。
目と目の間を刺し、きちんと締まれば一瞬でイカが白色に変色します。色が変わらなければ失敗です。再度、角度や位置を変えて刺してください。場所を誤るとスミ袋を破ってイカがスミだらけになり、クーラーボックス内が汚れるので注意してください。

新鮮な状態で持ち帰ろう

アオリイカは高級食材です。また、新鮮な獲物を新鮮な状態で食べることができるのは釣り人の特権です。鮮度を落とさないように持ち帰り、おいしくいただきましょう。
◆真水に漬けるのは厳禁
締めたアオリイカは、できればすぐにクーラーボックスの中に入れてください。ただし、水や氷には直接触れないようにしてください。浸透圧のためイカに水分がしみこみ、イカが水っぽくなります。(ナメクジに塩をかけるとナメクジの水分が体外に出るのと同じ現象です。イカを水につけた場合、イカの体内の方が濃度が濃いので水分がイカの体内にしみます)管理人は100均で購入した保冷材をクーラーボックスに入れています。
時々、スーパーのビニール袋に釣ったイカを入れてぶら下げている人を見ますが、鮮度が落ちるのでやめた方が良いです。

◆死んだイカからスミが漏れます
なお、イカをクーラーボックスに直接入れると、イカの体内からスミが漏れてクーラーボックス内がスミで汚れます。ジップロックに1杯ずつ入れるのがベストですが、もったいないので管理人はクーラーの中に大型のタッパーに入れ、タッパーにイカを入れています。(道具「これも欲しい」をご覧ください)

◆釣り場での解体もお勧め
自宅でイカをさばくと生ごみが出たり、スミで台所が汚れる場合があります。また真水でイカを洗うこともあるので、管理人は海でイカをさばいています。生ごみは海に戻し、イカも手も海水で洗えます。クーラーボックス内も汚れません。

エギについたスミを落とす

エギがスミだらけになっている場合もあります。
気にしない方もいますが、スミを落としたい場合は、ロッドを振ってエギを海面に数回たたきつけます。スミが乾いたら落ちなくなるので、濡れているうちに行ってください。完全にはとれなくても、エギはスミで汚れるものだと思います。

このページのトップへ戻る


『エギング日々前進』について写真素材・挿絵について|サイトの内容について
inserted by FC2 system