最終更新日:2011年5月22日

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基礎練習で習得

◆入門初期に習得したい技術です
着底の把握は入門者にとって最初の壁ですが、着底が分かると分からないとではエギングの楽しみや組み立てが全く異なります。
また、着底が分からず、いつまでもエギを底に沈めていると根掛の原因になるので、着底の把握は早期に習得すべき技術です。

◆実戦で習得するのが難しければ基礎練習で習得します
大抵のスポーツは基礎練習の後に実戦に向けたステップアップをします。最初から着底の把握が分かる方は問題ありませんが、着底が把握できない方はこれから説明する基礎練習を試してください。
練習に適するのは、着底が分かりやすい無風で波がない穏やかな日です。足場が高すぎると難しくなるので、海面まで2m以内の場所が良いです。根掛しないよう砂地の場所が良いです。深いと着底の把握が難しいので、水深は5mより浅い方が良いです。
このような条件の場所は、砂地の湾奥や子連れでサビキを楽しめるような場所が考えられます。

◆着底が分かりやすい重たいエギで
エギは、重たい方が着底が分かりやすいので3.5号をお勧めします。通常、2.5号や3.0号を使う方も、とりあえず3.5号で練習してください。根掛に備えて安エギでも良いですが、その場合は通常使うエギと沈下速度が同じ程度のエギの方が望ましいです。
最初は数m投げて練習し、次第に中距離、遠投で練習します。完全な足元はラインのたわみができないのでラインの変化が現れにくいため、意外と分かりにくいです。

このような場所で、以下のとおり練習します。

フォールの種類と練習方法

◆2種類のフォール
フォールは大きく分けると2種類あります。
エギが着水後に、リールのラインアームを起こしてラインをフリーにした状態にし、エギは、ほとんどラインに引っ張られることなく自然に沈下する「フリーフォール」。
もう一つは、エギが着水後にリールからラインを放出させずラインにテンションがかかった状態で、エギは円の弧(カーブ)を描くように沈下する「カーブフォール」です。
詳しくはフォールで説明します。
着底の練習では、フリーフォールよりもカーブフォールの方が着底が分かりやすいので、カーブフォールから練習します。

◆カーブフォール
最初に、カーブフォールの練習について説明します。エギが着水後、余分なラインスラックを取ってラインが張った状態にします。本番ではラインは張り過ぎず、緩めすぎずが良いのですが、練習の場合は着底が分かりやすいようにラインを張り過ぎても構わないでしょう。
ラインが張った状態で着底すると、明らかにラインがフッとたるみます。このとき、ライン全体の形を見ます。ロッドの先端から海中に沈む点までの湾曲したラインの形を見ています。エギが底に着くと、この湾曲した形がたるみます。最初は分からなくても、幾度か練習したら明らかに分かるようになるはずです。

◆フリーフォール
次に、フリーフォールの練習について説明します。フリーフォールではラインにテンションがかかっていないので、カーブフォールの時のようなラインの湾曲はありません。ラインが海面を漂い、海中に沈んでいく点に注意を払います。着底すると、エギの沈下に合わせて沈んでいくラインが止まり、一瞬ですがフッとふけます。
視覚だけではなく触角にも頼る方法があります。親指と人差し指で軽くラインに触れていると、沈下中はラインが引っ張られますが、着底したらラインの放出が止まります。なお、この方法はラインに微妙なテンションをかけるので厳密にはフリーフォールではなくフリーフォール”気味”ですが、よく分かります。
上達したら、このように指で挟まなくても、リールから放出されていくラインが止まったことで着底と判断する方法もあります。また、足元のラインをU字型やS字型にして、それが引っ張られていく速度の変化から着底を把握する方法もあります。マーカーがついたラインの場合はマーカーを見て判断する場合もあります。

管理人はしばらくの間、着底が分からないままエギングをしていました。何となく底に着いただろうと想定してシャクリ始めるので、本当に底からシャクリ上げていたかどうか分かりません。着底が分からないのでボトムステイの時間は適当。
このままではいけないと思い、この方法を思いついて練習をしたところ着底が分かるようになり、エギングがより楽しくなりました。

実釣で行おう

◆次第に遠距離で実践
練習により着底が分かるようになっても、いきなり、沖にフルキャストして、水深10m以上の場所では着底は分からないと思います。
最初は難易度の低い近距離で実践します。近距離で分かるようになれば中距離、遠距離での練習を経て実釣で行ってください。分からない距離または水深があれば、そこが今の技術の限界ということで、練習のし甲斐もあるというものです。

◆ラインは直線状に
距離が遠くなる場合の注意点は、自分とエギの間のラインをできるだけ直線状にすることです。遠投したら、それだけラインに余計なスラックが生じやすくなり、ラインスラックがあると着底が分かりにくくなります。
キャストの項目で説明したとおり、ラインを直線状にします。

◆着水直後のフォールはフリーフォールで
キャストして着水直後のフォールは通常、フリーフォールを用います。カーブフォールはエギが手前に寄ってくるため、キャストで飛ばした飛距離を失い、イカを誘うためのアクションやフォールを行える距離を失うことになります。
最初はフリーフォールをして、途中から着底が分かりやすいカーブフォールに切り替える方法もあります。

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