「ボートエギング・デカイカ攻略」というサブタイトルですが、流行りのティップランではなくボートからのキャスティングエギングなので、陸からのエギングをしない管理人も参考にさせていただきました。
特に、「ジャークの強弱でイカがエギを抱くタイミングの違いがあり、シャクった後に集中すべきタイミングが違う」という考え方は、エギングの面白さを深めます。サイトフィッシングで確認したいことが増えました。
「狙うタナとエギのシルエットの効果の違い」も、エギの色に関する考え方のひとつですが、このような考え方もあるのか!と驚いた記憶があります。
なお、撮影当日は非常に悪い潮が入ったためなかなか釣れず、吉アさんも相当焦ったそうです。コーヒーを飲んで冷静になり、考え、取るべき行動を決めてようやく1杯を乗せた…その苦労をDVDから読み取ることができるかもしれません。
サブタイトルは「筏・磯からの数釣りテクニック」です。筏編は、地形の変化のある場所を攻める様子や、ロープのある場所の攻め方など、磯や港での釣り方の参考になります。そして、基本中の基本である、キャスト後にラインを直線状に保つための動作が丁寧に説明されています。約10本はDVDを観た管理人ですが、この動作はこのDVDでしか説明されていませんでした。
吉アさん特有の、ロッドを肘にぶつける反動でエギを動かすジャークの方法−誰が名付けたかウィップジャーク−も、そのコツを丁寧に説明されています。
吉アさんは、アクションの後にロッドを手の上にそっと乗せて、ゆっくりとさびいてラインに軽くテンションをかけながらフォールさせる方法を勧めています(フリーフォールの場合もあります)。聞くだけでなく見ると、よく理解できます。
磯では、見えている地形から海中の地形を想像して釣り方を考えますが、実際に行った場所で具体的な説明もされています。
お得なDVD2枚セットです。サブタイトルは「秋イカ徹底攻略&春のデカイカ」で、秋も春も収録されていてお得な1本です。管理人にとってバイブル的な1本です。
脱・初心者に向けた内容が目白押しです。秋はイカのサイズに合わせてエギを小さくしがちですが、3.5号のエギでも綺麗に操作したら、エギと同サイズの小さなイカでも乗ることを実践しています。そして、秋に3.5号を使うことが春のイカを乗せるための訓練になります。
「その時々のイカに合わせたアクションやフォールをいち早く見つけることが、釣果アップにつながる」ことも実践しています。ハードなアクション、ソフトなアクション等、それぞれがマッチする時間や反応が悪い時間があることを解説を聴きながら学ぶことができます。
また、アクションだけでなくフォールにも変化をつけることで誘ったり、イカを飽きさせないような工夫したり、抱かせるための場所を考えて1投を組み立てることなど、実釣の中で解説を聴きながら学ぶことができます。これらは雑誌に掲載されている内容ですが、実釣で観ることで変化の間を学ぶなどエキスパートの実釣から得るものは大きいと思います。