最終更新日:2011年10月8日

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キャスト

キャストについて説明します。
飛距離は、タックル、エギの重さにもよりますが、投げ方によっても異なりますし、安定性も変わってきます。
遠くに投げた方が釣れるというものではありませんが、イカを探る範囲が広がるため、結果として釣れる可能性が増えます。

キャストする前の確認

特に初心者の頃は、ジャーク後のライン処理が不慣れなため、穂先にラインが絡まることがあります。また、足元でサイトフィッシングをすると穂先にラインが絡まりやすいです。

穂先にラインが絡まったままでキャストするとロッドが折れるおそれがあります。このため初心者の頃はキャストする前にリールのベイルアームを起こしてラインをフリーにしてエギを落とし、ラインが穂先に絡まっていないか確認した方が無難です。ラインが絡まっていると引っかかる感じがしながらエギが落ちます。(この感触が分からなければ、目でチェックしてください)
画像ではロッドを立てていますが、水平でも構いませんし、エギが海中に落ちても構いません。
管理人は時々、絡まったままフルキャストしてヒヤリとすることがあります。

キャストの動作

◆タラシの長さ
タラシの長さですが、管理人は元ガイド付近まで垂らしています。
バス投げ?というのでしょうか。(管理人はバスフィッシングは無知ですが)タラシを15cm程度にしてロッドを素早くしならせ、ロッドの瞬間的な反発力を使う投げ方は穂先を折る恐れがあります。穂先だけに瞬間的に強い力をかけるので、当然といえば当然です。特に、軽量で強度の弱いロッドではこのような投げ方は危険かと思います。管理人は以前、タラシを50cm程度にしていましたが、現在の投げ方にして飛距離が伸びました。ロッドを振りぬく速さが同じ場合、タラシが長いほど遠心力が働き、エギの速度が速いため遠くに飛ぶのは当然です。当初はリリースのタイミングが合わなかったのですが、すぐに慣れます。

◆ロッドを倒す

十分に後方の安全を確認した後で、さらに後方の安全確認のためにエギを見ながらロッドをゆっくりと倒します。
このとき、エギの重みを感じる程度にゆっくりとロッドを倒すことがポイントです。ロッドを速く倒してエギの重みが抜けてエギの軌道が不安定になり飛行が安定しません。エギの軌道が「の」の字を描くような気持ちです。筆跡の安定しない「の」の字では駄目ということです。ロッド全体にエギの重みを乗せる気持ちで倒してください。

また、このときに、肘を伸ばし気味にします。力を入れるとぎこちなくなるので、自然に、やや曲がる程度にします。狙いは遠心力の利用による飛距離アップとキャストの安定です。管理人の経験ですが、肘を曲げた状態でキャストをすると、投げる動作の時に肘を伸ばしながらリリースすることになり、複数の動作を行うためリリースポイントが安定しませんでした。あらかじめ肘を伸ばし気味にして、キャスト中は肘が動かないようにしたところ、リリースポイントが安定しただけでなく、体重移動がスムーズになりました。

ロングロッドは飛距離に勝りますが、腕の長さも利用し、手持ちのロッドをロングロッド化します。また、キャストが安定して飛距離のバラつきを抑制できます。
管理人は以前、肘を曲げてキャストしていましたが、飛距離は伸びず、また、安定しませんでした。肘を伸ばすことを意識するようにしたところ、飛距離のアップだけでなく安定するようになりました。

◆投げる
2時の位置まで倒したら、そこでロッドを止めずに切り返して前方に振り抜きます。
タラシが長い場合はリリースポイントは遅くなります。
右手を突き出すだけではなく、左手に力を入れて体に引きつけます。また、最初から最後まで力を入れ続けるのではなく、リリースの瞬間に力を入れる要領で投げています。
上手にエギに力が乗れば、エギは安定した飛行姿勢のままブレずに飛んでいきます。
投げた後、ロッドは放出されるラインと同じ角度に向けて、ラインに抵抗を与えないようにします。
この時の体重移動ですが、管理人の場合、投げた瞬間に反動で足が後ずさる感覚です(実際にズリッと後ずさることもあります)。最初から最後まで力を入れていたら、こんな現象は起きません。瞬間的に力を入れるので後ずさっていると思います。

ライン処理

◆余分なラインは何が問題?
エギが着水したときに空中に余分なラインが漂っていたらどうなるでしょうか。
ふわふわと漂うラインは風にあおられて、岩やテトラなどの障害物に引っかかると簡単にラインブレイクします。余分なラインが出たまま海面にラインが落ちた場合、エギの着底は分かりません。さらに、余分なラインが潮に流されて、隣の方に迷惑をかける場合もあります。その状態でアクションをしても、最初のアクションは余分なラインを回収するためだけのアクションになります。
このように、エギングでは余分なラインはトラブルの原因であるとともに、時間と手間のムダの原因となるため、あらかじめ余分なラインを出さないようなライン操作を行うべきです。
このようにラインを適切な状態に操作することを「ラインメンディング」と言います。

◆フェザーリング
エギをキャストすると、一直線に飛んでいくことはありません。多少なりとも山なりになります。したがって、エギが着水したときに、必ず、空中に余分なラインが残っています。これを少なくするため、エギが着水する寸前に人差し指でラインを押さえてリールから放出されるラインを調節します。この動作を『フェザーリング』といいます。
慣れれば、着水寸前だけでなく、エギが飛んでいる最中もフェザーリングを行って余分なラインを出さないようになります。この場合、エギの飛ぶ勢いを殺さないような微調整が必要です。
フェザーリングをしなければ、エギが着水後も惰性でラインが放出され続け、余分なラインが出ます。
着水寸前、あるいは同時にリールのベイルを元に戻す方法もありますが、少しタイミングく着水前だと飛行中のエギに急ブレーキをかけてしまい、ノットの結束が甘いとラインブレイクする場合もあるのでお勧めできません。

◆ラインを引っ張ったりリールを巻いて、ラインを直線状にする
フェザーリングをしても、余分なラインはどうしても残りますので、この余分なラインを回収して、自分とエギの間のラインが直線状になるようにします。

方法は2つあります。
1つは、ラインを持って横に引っ張ります。単純に、引っ張った分×2倍の糸ふけを修正できます。自分と着水点の間が直線状になったら、ロッドを下向きにしたり、軽くロッドを振りおろしてラインを海面に張りつけます。引っ張ったラインはエギのフォールにあわせて少しずつ送り出します。
もう1つの方法は、単純ですが、リールを巻くというものです。余分なラインが多い場合は最初の方法では対処できないので、リールを巻きます。慣れると、リールを巻くのではなく、ポンッと叩いて惰性でハンドルを回して、余分なラインを回収したらリールを止める操作を行えるようになります。

この処理はラインが海面に張りつくまでに行います。というのも、ラインが海面に張りつくと、リールを巻くなどのライン処理をしても、ラインが海水の抵抗を受けて十分な効果が得られないからです。
余分なラインが残ったまま海面にラインが落ちた場合、一度シャクリ上げてラインを空中に浮かして、余分なラインを回収してください。

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