最終更新日:2011年4月28日

日微前進トップ

アオリイカの生態

道具をそろえよう

海に行こう

釣ってみよう

こんな時は

書籍・DVD

リンク

コラム

技の名のついたシャクリ

定義の混乱

どちらが本当?相反する説

憧れの風切音−音のはなし−

極小エギの光と影

エギで釣れる外道

動かすのはロッド?エギ?

底にこだわらない

歌ってシャクれるエギンガー

アクションの後処理

イカはアクション中ではなくフォール中にエギを抱き、アクションもさることながら、フォールの質が大切とは幾度も述べています。
では、どの段階から気を使うのか。
管理人は、アクション終了直後からだと考えています。ここでは、アクションの後処理について述べます。
なお、既に別の項目で述べていましたが、内容を増やし、新たに項目を立てたものです。

アクションが終わった後のエギの状態

アクションが終わった時にエギがどうなっているか。大きく分けて、シャクった時とジャークした時があり、それぞれについて考えてみます。

◆シャクった後
管理人は、「シャクリ=引っ張り」、「ジャーク=ラインスラックを弾く」という定義で説明していますが、シャクリ終わった時にエギは引っ張られているので頭をこちらに向けており、そのまま真っすぐこちらに向かって沈みます。
これは安定したフォールのためには大切だと思います。理由は後で述べます。

◆ジャークの後
多くの場合、エギは左右のどちらかに頭を向けた状態で沈んで行きます。ラインスラックが大きく、強いジャークをした後ほど横向きの状態の場合が多いです。
フリーフォールの場合には、そのまま横向きで沈んで行きますが、カーブフォールや水平移動などラインの放出を止めるフォールでは、ラインが張った瞬間にエギはクルッと頭をこちらに向けます。ジャークの後に素早くリールを巻いてテンションを取る場合も同様で、ラインが張った瞬間にクルッと頭の向きを変えます。
これは、管理人が海でエギを見て確認しました。

◆エギがクルッと向きを変えると…
このように、シャクった後はエギは真っすぐ沈みます。ジャークでは、ラインを張る種類のフォールをさせるとラインが張ったときにエギは頭の向きを変えます。
これがイカにとって良いのか悪いのか…経験則で述べることができません。以下は想像です。

ジャークの後でイカは後ろからエギに襲いかかろうとしていると、突然エギが反転してこちらに向かって来る…。イカなどの捕食者は、逃げるエサは追いかけますが、向かってくるエサには警戒したり、捕食しにくいようです。事実、サイトフィッシングではエギをイカに向けないよう言われていますし、管理人も、エギをイカに向けて泳がすと反応が悪いことを経験しています。
また、イカを乗せるには安定したフォールや水平移動が良いと言われていますが、エギが反転するのは不安定なフォールです。

◆意図的な反転
一方、健太郎さんのブログにあるように、流れがあるところでのドリフトターン(ラインを張ってエギの向きを変える)により捕食者にチャンスを与えて抱かせる方法もあるようです。ワザの名のあるアクションで紹介した一部のアクションでは、テーブルターンを意図しています。
中途半端な、遅いターンは不自然ということでしょうか?管理人は、まだ、これが理解できるレベルに達していません。

アクションの後処理

影響の有無について不明ですが、とりあえず、エギを反転しないためのジャークの後処理について説明します。
なお、既に述べましたが、フリーフォールさせる場合は反転について考える必要はありません。

◆最後のジャークを弱くする
3回シャクリの最後の1回を軽くチョンとシャクったり、連続ジャークの最後の1回をボヨーンと軽いジャークにする方法があります。エギに加える力が弱いので、エギは大きなダートをせず、こちらを向きやすいという考え方です。
管理人もエギが見える場所で実践しましたが、エギの向きはあまり安定しません。下手なだけかもしれません。

◆最後に軽い巻きジャクリをする
軽くリールを巻いてラインスラックを回収しつつ、小さなシャクリを入れてエギを引っ張る動作です。エギを引っ張るので、エギの頭はこちらを向くという考え方です。
次に海に行ったら試します。

◆ジャークの後にロッドで引っ張る
これが一番簡単です。最後のジャークの後で、一瞬でもラインスラックを出さず、ロッドでエギを軽く引っ張ります。引っ張ったときに、エギの向きによっては反転しますが連続ジャークの最後の方向転換とイカは見るかもしれません。少なくとも、フォールの途中での反転よりは影響は小さいと思います。ロッドで引っ張る幅を残すために、最後のジャークは小さくロッドを振るのがコツです。

この操作には、もう一つメリットがあります。アクションの直後にエギは下向きになりますが、カーブフォールや水平移動をするためにラインスラックを巻き取り、そのテンションのかけかたが急な場合には、下向きになったエギが頭を持ち上げる場合があります。このような、フォール姿勢に入ったエギが頭を”ピョコッ”と持ち上げるのは不自然な動作と言われています。
アクションの後にラインを緩めることなく、テンションをかけたままエギを引っ張ると、この、不自然な動作はなくなります。ただし、引っ張る速度が速すぎるとエギは頭を上げて引っ張られますので、水平移動になる程度に速度を調整してください。

最後に

◆諸説混じりて
これまで、管理人はこのようなことを考えず、ジャークの後にラインを止めてロッドを下に構えていました。アクションの後でラインスラックを回収しなくても、フリーフォールを経て、そのうちカーブフォールになるからいいのではと考えていましたが、どうやら海中で、エギは反転しているようです。
アクション直後に速やかにラインスラックを取る方法もありますが、この方法はラインスラックを回収し過ぎると、沈下姿勢に入ったエギが頭を持ち上げる不自然な動作になってしまうため、自然なフリーフォールを経てカーブフォールになることを目論んでいましたが、この方法も不自然な動作になる可能性が高いようです。
なお、ラインテンションがかかった瞬間の不自然なエギの動きは、YouTubeにアップされている「温チャージ! エギ王QLIVE ベーシックタイプ 」で確認できます。陸地と海中の二元映像ですが、シャクった直後にラインスラックを回収せずにロッドを下げており、管理人の方法と同じです。しばらく真っすぐ沈んだ後で、急に向きを変えています。

それでも釣れていたのは、エギの反転の影響が少ない(むしろ活性を上げる)のか、反転を気にしないほどイカの活性が高かったのか、またはジャークの後にエギが沈む方向が偶然良かったのか…。分かりません。
(勝手に)師である吉ア船長のDVDを観ている限り、アクションの後は素早くラインスラックを取っていますが、アクションの後のエギの向きについて配慮されていないようです。しかし、雑誌等では、アクションの後のエギの向きに注意している著名なエギンガーも複数います。

皆さんはどうお考えでしょうか。サイトフィッシングで観察したいことが増えました。

このページのトップへ戻る


『エギング日々前進』について写真素材・挿絵について|サイトの内容について
inserted by FC2 system