最終更新日:2011年10月13日

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アタリを待つ姿勢

アクションの後のフォールの間にアタリを待ちますが、この時の姿勢について詳しく説明します。大きく分けて、ラインのテンションを”感じて”アタリを待つスタイルと、ラインを”見て”アタリを待つスタイルがあります。
なお、正解はありません。得手不得手、好き嫌い、狙い等によって、どの姿勢を身につけていくかは異なります。また、風や波によって姿勢を変えざるを得ない場合もあります。

ロッドを手のひらに乗せて引くスタイル

アクションの後にロッドをゆーっくりと横にさびきながらラインにテンションをかけてアタリを取るスタイルです。管理人は主にこのスタイルでエギングをしています。

◆ロッドの持ち方
ロッドを握るというより、手のひらに乗せて、落ちないように指で包む感じです。
ギュッと握りこむと疲れますし、イカが引いたときにイカに与える抵抗が大きく、イカが違和感を感じてエギを離す恐れが高くなると考えています(当然、ロッドの柔らかさも影響するはずです)。

このように軽くロッドを乗せてラインにテンションがかかるようにロッドをゆっくりと横に引きます。
引く速度はエギのフォールをイメージして変えます。ディープタイプのエギではラインをしっかりと張ることもありますが、ノーマルタイプのエギではラインが張リ過ぎず、緩まない程度にしています。引く速度によってエギの沈下速度がどの程度かはサイトフィッシングで確認しておきます。

このスタイルでは、何らかの変化は手元に感じることができます。また、ロッドの先端やラインで見てとれます。どこを見るかも人それぞれです。
ロッドの先端を見ると、手元に伝わる感覚+視覚でアタリを取りやすいです。
ラインを見るのも同様ですが、ロッドを見るより分かりにくいです。
手元に伝わる感覚だけでアタリが分かるなら、海の様子を見たり見えイカを探しながらアタリを待つこともできます。

なお、管理人は写真のとおり、リールフットを挟んでいません。
これは、ロッドとリールの組み合わせにもよりますが、重心がこの位置にあるため、手のひらに軽くロッドを乗せるスタイルではこの位置を持つのが最も適しているからです。また、このように人指し指でロッドのブランクに触れることで、海中からのシグナルが明確に伝わります。このスタイルも人それぞれです。

どの位置でロッドをさびくかも人それぞれです。状況によって変える場合もあります。腰辺りの低い位置でロッドを構える方法もありますし、目の高さにロッドを水平に構えてロッドの先端を見やすくする方法もあります。

◆手元に伝わるシグナル
ラインにテンションを掛けているので、海中の様子はよく分かります。
イカパンチは、コツコツ、あるいはカンッと伝わります。
イカがエギを抱いていると、エンペラで泳ぐイカの波動が伝わるのか、モゾモゾと繊細な違和感が伝わります。これはサイトフィッシングで試すと分かりやすいです。
エギが海藻に当たり始めるとコッ、ココッと連続した不規則な振動が伝わります。海藻に乗せる攻め方をしているのでなければ、急いでアクションをして海藻から離さないと海藻にエギが引っかかります。

波があるときはラインが波に弾かれて、イカパンチとよく似た感触が伝わります。
現在の管理人には、イカパンチと波の違いを見分けることができません。波が高い時は概ね波と考え、あまり過敏に反応しないようにしています。

潮流の変化をエギの重みの変化でとらえることも出来ます。この抵抗の変化をアタリと間違えることがありますが、慣れていくしかありません。

◆ロッドが引っ張られたりテンションが抜ける場合
イカがエギを抱いて引っ張ると、クイッとロッドを引っ張られるのでよく分かります。手のひらに軽くロッドを乗せているだけなのでロッドが動き、イカへ与える違和感も少ないはずです。基本的にはロッドの先端を見ているので、視覚でもアタリをとらえられます。

一方、ウネリでロッドが引かれる場合もあり、アタリと錯覚することがあります。目で波を見てウネリだと察したり、ロッドが引っ張られたときに、ウネリだ力がかかり始めて、加わる力が次第にじわーっと大きくなりますが一定のリズムであり、変化は感じられません。イカだと力のかかり方に変化があるので違和感を感じます。
なお、ウネリが大きかったり風が強い等、条件が悪いと分かりにくくなります。

風にロッドが押されてアタリと間違える場合もあります。これは体に当たる風の変化から推測します。

引っ張られるだけでなく、イカがエギを居食いした場合や着底の瞬間はラインテンションが抜けます。ロッドの先端を見ているので、張ったラインがゆるむので分かりやすいです。
空中のライン全体を見ている場合、ラインテンションが抜けてラインが落ちることで着底またはアタリが分かります。

違和感を感じたら片っ端からアワセを入れます。イカでなくてもアワセがアクションとなります。または、ラインにテンションをかけて聞きアワセをして、本アワセを入れる方法もあります。聞きアワセの違和感でイカがエギを離すかもしれませんが。

◆このスタイルのメリット
まず、アタリが取りやすいのが最大のメリットと言えます。管理人はこのスタイルに行きつくまで他のスタイルで試行錯誤しましたが、海面に浮いたラインの変化でアタリを取ることが難しく、シャクッたら乗っていた日々を過ごしていました。このスタイルになってからは、だいたいはアタリを取ることができ、一層、エギングが楽しくなっています。
また、ロッドの持ち方にもよりますが、即アワセも可能です(即アワセをすべきか間を空けるべきかの考え方は人それぞれです)。
フォールの変化も付けやすいです。引いていたロッドを前方に戻せばフリーフォールです。速く引けば水平移動。ロッドを止めればカーブフォールです。

◆このスタイルが適さない条件
まず、人が多く数m間隔で並んでいるような場所では、ロッドを横に引くことは難しくなります。
また、風が強い状況はロッドを手のひらに乗せることができませんので、ギュッと握りこむか、他のスタイルで釣ることになります。
ウネリが大きい状況も同様です。

ラインを持ってアタリを待つスタイル

アクションの後にラインに軽くテンションをかけて、ラインを持ってアタリを待つスタイルもあります。
この時のロッドの向きや位置も人それぞれです。腰の高さだったり肩の高さだったり、ロッドを正面に向けたり斜めに向けたり、下に向けたり立てて待ったり。やりやすい位置は人によって異なるようです。
ラインの持ち方も様々です。指に引っ掛けてラインを引っ張る場合、どの指にかけるか、どの程度引き出すかは人それぞれ。ラインを引っ張り出さず、指で触れる程度のスタイルもあります。

ラインを見てアタリを待つスタイル

上記のスタイルでもラインを見てアタリを取ることはできますが、ラインにテンションをかけずにアタリを待つスタイルでは手元に感触が伝わりませんので、ラインの変化を読み取る力が求められます。
アタリに気付かず、シャクたら乗っていたが多くなるかもしれません。

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