最終更新日:2011年5月11日

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ロッド、リール、ライン、リーダー、エギがあれば、とりあえずエギングができます。これら必要最低限の道具について説明します。(エギについては別の項目で説明します。)
なお、管理人は多くの道具を使った経験はなく、限定的な知識に基づいた情報ですので、ご承知ください。

ロッド

◆メーカー品と非メーカー品
ロッドは、非メーカー品は3,000円程度からあります。一方、メーカー品はMAJOR CRAFT社のソルパラなど、販売価格7,000円程度のものからあります。メーカー品と非メーカー品の違いは、まず、ガイドの違いがあげれらます。メーカー品は富士工業のKガイドやSiCリングチタンフレームガイド等を使っています。こららのガイドは、細くてコシのないPEラインが絡まりにくかったり、絡んでもほどけやすかったり、ラインの摩擦を抑制し飛距離を考慮するなど専用ガイドです。一方、非メーカー品のロッドのガイドはPE専用に設計されたガイドではありません(トップガイドを見たら分かりやすいです)。また、チタンではなくステンレスなど、重たく、サビはチタンより発生しやすかったり、PEラインがトップガイドにからまりやすい等、性能が劣ります。

管理人は、「とりあえずエギングをしてみよう」と非メーカー品のロッドを購入しましたが、1年経たないうちに物足りなくなり、メーカー品に買い換えました。このように、「とりあえずエギングをする」つもりが夢中になり、すぐに買い換える方は少なくないようです。最安クラスでもメーカー品を買うことをお勧めします。または、周囲の非メーカー品所有者から借りてみてください。一度、日中のサイトフィッシングをしたら、とりあえずの道具ですむか、ある程度きちんとした道具をそろえたくなるか目途をつけることができると思います。

◆ロッドの長さ
長さは8.3ft〜8.6ftが良いです。短い方が取り回しが楽なのですが短すぎると飛距離が劣ったり、足元にテトラ等の障害物がある場所でのサイトフィッシングが難しくなります。長い方が飛距離は伸びますが、空気抵抗が大きくなり疲れやすいです。これらのバランス上、標準的なのが8.3ft〜8.6ftです。

◆エギの適合サイズ等
ロッドにはそれぞれ、適合したエギのサイズがあります。「2.5号〜3.5」と表示のあるロッドで4.0号を投げられないことはありませんが、ロッドの寿命を縮めたり、手加減しないフルキャストや渾身の力を込めたアクションでロッドが折れる恐れもあります。標準的なエギのサイズは、秋が3.0号、春が3.5号です。
ロッドの硬さについては、知恵袋のリンク先を参考にしてください。

◆最初から高価なロッドは…
なお、PEの扱いに慣れていなかったり、釣りの経験が浅い方は、ラインやロッドの取り扱いを誤ってロッドを破損する場合もあります。この時の損失を考えると、最初から高価なロッドを買わない方が良いです。

リール

◆価格の違いはライントラブルに大きく影響
管理人は安価なリールと、そこそこのリールを使いましたが、リールの価格の違いはPEラインのトラブルに大きく影響しました。飛距離やドラグ性能も異なりますが、トラブルに比較したら些細なことだったと感じています。
管理人は、「とりあえずエギングをしよう」と、4,000円程度のリールを購入しました。ラインの巻き取り性能が劣ったためか糸ヨレやたるみ等が生じたようで、キャストやシャクリ時に、よく、ラインに結び目ができました。特に、スラックジャークを連発すると、すぐに結び目ができ、スラックジャークを敬遠する釣り方になりました。
ライントラブルを少なくするため、5投に1投は大き目の重たいエギで、ラインアイが回転するタイプのエギをフルキャストして高速巻きをしてたるみを均一にし、糸ヨレを取るようにしていましたが、トラブルは完全には解消されませんでした。
シマノのセフィアCI4を使いはじめてトラブルは激減しました。コーティング剤「PEにシュッ!」を併用したところ、結び目が生じるトラブルは無くなりました。
PEを買い換える費用が累積したら高価なリールを買えるので、最初から高価なリールを買うべきだったと思います。

なお、安物リール+高価なPEライン+「PEにシュッ!」の組み合わせは試していません。

◆シングルハンドルとダブルハンドル
ダブルハンドルは価格が高くなり、かつ重くなりますが、フォール中でロッド構えた時などに勝手にハンドルが回転してエギに不自然な動作を与えるリスクが少なくなります。
また、素早くリールを回転させたいときにも、ハンドルが2つあるのでリールを見なくてもハンドルをつかみやすくなります。

一方、リールを回転させるときにハンドルが2つあると邪魔に感じる場合もあります。

ライン

◆PEラインとナイロンライン
エギングに用いるラインはPEラインとナイロンラインに大別されます。
それぞれの特徴を表にまとめました。
区分  PE  ナイロン 
 伸び  ほとんど伸びない よく伸びる 
 比重  海水より軽い〜ほとんど同じ 海水より重たい 
 コシ  ほとんどない ある 
 感度  とても良い 悪い 
 クセ  巻きグセはつかない 巻きグセがつく 
 強度 引っ張りには強い
摩擦や擦れには非常に弱い 
引っ張りはPEほど強くないが
摩擦に対してはPEほど弱くない 
 価格  高価 安価 

◆ブームの火付け役はPEラインによる日中エギング
エギは江戸時代から使われている道具ですが、エギングとして爆発的なブームになったのはPEラインを使用したためです。伸びがほとんどないためエギをキビキビと動かせ、感度が良いので海中の様子をよく伝えてくれ、巻きグセがつかないのでラインの変化でアタリを取れ、「釣れた」ではなく「釣った」ことが出来ます。ナイロンラインを利用してのエギングは別に説明することとして、ここではPEラインについて説明します。

なお、釣具屋で、激安エギングの基本セットを買おうとしている場合、PEラインかナイロンラインかを確認してください。ナイロンラインの場合、PEラインでのエギングとは全く異なった釣り方、楽しみ方になります。

◆PEラインの太さと影響
太いPEと細いPEでは、空気抵抗及び水の抵抗、感度、強度が異なります。当然、細い方が空気抵抗が少ないため飛距離は伸び、風の影響が少なくなります。とはいえ、劇的に飛距離が伸びるわけではなく、強風の日は細いPEでも風の影響を免れません。
また、細い方が水の抵抗が少ないため、波やうねりまたは潮の流れの影響を抑えることができます。沈下速度も若干、速くなります。細いPEの方が感度がよくなります。例えですが、毛糸と木綿糸の両方で糸電話を作った場合、木綿糸の方が明瞭に会話できます。このように、細い糸の方が明確に振動を伝えます。
強度は言うまでもなく、太いPEの方が勝ります。とりわけ藻場を攻める春は、太いPEなら藻ごと回収できる可能性が高くなります。
なお、太いPE(及びリーダー)ではエギの沈下速度が多少、遅くなります。
管理人は、標準的な太さは0.8号で、0.6号以下は細いPE、1.0号以上は太いPEと考えています。

◆PEラインの長さ
PEラインの長さは90m、150m等があり、購入時は短くて安いラインを選択しそうになりますが、長期的には長いラインの方が経済的です。長さが40m以下になると使えなくなると仮定すると、90mラインの有効利用率は50m/90m=0.55です。一方150mラインの有効利用率は110m/150m=0.73です。短くなったPE同士をつなぐ方法もありますが、PE同士を結束すると結び目の強度が非常に弱くなり、強いシャクリをしたらラインが切れますし、根掛時にエギを回収できずロストする恐れも高くなります。
経済性だけではなく、大物とのやり取りでは下巻きも含めて長いラインが必要な場合があります。例えば40m地点の水深10mで大物がヒットして、ジェット噴射で20m引き出されたら70mのラインが必要です。

◆フロートタイプとサスペンドタイプ等
PEには、比重が海水より小さいため海面に浮く”フロートタイプ”と海水よりほんの少し重たいため表面付近を漂う”サスペンドタイプ”があります。サスペンドタイプの方が若干、強度が劣ります。海面に浮くフロートタイプの方がラインを見て当たりが取れますが、波が高い日はフロートタイプでは波の影響を受けてエギが不自然な動きをするためサスペンドタイプの方が適しています。
予備のスプールがあれば号数やタイプの使い分けは可能です。一方、ラインを変えると感覚が変わるのでラインは絶対に変えないという人もいます。

多少コシがあるPEもあります。多少のコシがあれば絡まりにくく、着底やアタリも分かりやすいようです。
管理人はデュエル社のスーパースムーズPE(現在は新しい型になっています)を使ったことがあります。確かにコシがあって使いやすかったのですが、何の兆候もなく、突然ラインブレイクしました。PEの場合には、ラインの傷みを目視できますが、このラインでは傷みが分かりません。ラインは安くても、高価なエギがブレイクでロストし、しかも、ブレイクを予想できないのでは釣行時間に応じて使い捨てる程度の対応しかできません。PRでは良いことばかり書いていますが、正直、欠陥品だと思いましたので、新タイプのスムーズPEは購入していません。

釣具屋で聞くと、最終的には普通のPEに戻る人が多いということでした。

リーダー

◆リーダーの役割
PEの特徴で説明したとおり、PEは摩擦や擦れには非常に弱いです。というのも、PEラインは細い4本または8本のラインを編み込んで1本の糸にしており、この細いラインは摩擦や擦れに対しては簡単に切れるためです。
エギングではシモリやテトラ等、障害物の周囲がポイントとなりますが、PEラインでこのような場所を探ると簡単に擦れてラインが切れてしまうため、PEラインの先にリーダーをつけて擦れに対処する必要があります。
リーダーなしでもエギングを出来ないことはありませんが、障害物付近や底付近を攻めずに中層から表層を攻める、限定的な釣り方となります。アクションにより結束部が擦れて切れるかもしれません。PEとリーダーを結ぶ手間が省けるメリットよりもデメリットの方が大きいと思います。
リーダーは、一般的には根擦れに強く比重の重たいフロロカーボンのものを用います。

◆リーダーの強度
リーダーは根擦れ対策だけではなく、根掛したときにリーダーが切れることで高価なPEが切れるのを防ぐ役割があります。根擦れ対策として太いリーダーを使うことはありますが、PEより強度があるリーダーを使った場合、根掛した時のリスクが高くなります。おおまかな目安ですが、PEの太さの3倍程度の太さのリーダーならPEの強度が勝ります。
管理人は、PE0.6号に対してリーダー1.75号。PE0.8号に対してリーダー2.0号を使っていました。

◆リーダーの長さ
リーダーの長さは、最低でも50cm以上としてください。短すぎると根擦れ対策になりません。管理人は1ヒロ取っています。根が荒い場所では長めにする方もいます。
キャストのときにPEとリーダーの結束部がガイドより内側に入ると結束にダメージを与える場合がありますが、正しく結束していれば問題ありません。結束に自信がなければ長さを調整して、結束部がガイドより外側になるようにしてください。

◆リーダーのチェック
リーダーのチェックは怠らないようにしてください。毎回は無理でも、エギの好感時や10投に1投、または根掛からの回収後などにチェックし、傷ついていたり、白濁している場合はカットします。
特に春は、リーダーが切れて大物を逃がすのは悔やまれます。
秋も、安価なリーダーを惜しんで根掛で高価なエギをなくすのも悔やまれます。

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