最終更新日:2011年5月8日

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エギの姿勢を比較したい!

様々なエギ」でいろいろなエギのダート性能やフォールの軌道等を比較していると、フォールの姿勢を詳しく確認したくなるのは時間の問題でした。
上から見ても、急角度で急速に沈むエギがあれば、浅い角度でスローに沈むエギもあり、個性的です。また、フリーフォールとカーブフォールとでは、各エギの沈下姿勢がどうなるかも気になります。潮が速いときの姿勢の安定は各エギによって違うのかも気になります。潮を受けると不安定なエギはカーブフォールには不向きです。

エギの沈下姿勢を横から見たい。
これは、エギンガーなら誰もが切望するテーマではないでしょうか。

この要望を具現化した「エギング水中マニアックス」というDVDもあります。
しかし、このDVD収録時には販売されていなかった最新のエギもあります。直接見たいという願望もあります。
やはり、自分で実験して観察するしかない。

ここでは、エギを横から見るための管理人の浅はかな試みと失敗の顛末を記しました。
皆さんが、同じ轍を踏まないことを祈り、実験の過程をつづります。

水槽実験の顛末

誰もが最初に考えると思われるのが水槽での観察です。
しかし、料亭の水槽でもない限り、一般家庭での水槽では数秒でエギは底についてしまいます。そこで管理人は考えました。

「死海では人も浮かぶ。飽和食塩水なら強い浮力を得て沈下速度は遅くなるので観察しやすい」と。
以前、エギをシャローチューンしていて、真水でギリギリの浮力に調整した結果、海で沈まないエギを作った管理人。失敗を糧にしました。

◆実験
▽海水:ペットボトルに入れて持ち帰りました。
▽水槽:小さな水槽ですが、本実験前の予備実験としてはこの程度で十分です。
▽食塩:1kgで112円でした。
▽エギ:予備実験として、最も軽い1.8号のエギを用いました。

まず、海水を水槽に入れます。深さ15cm程度になりました。次に、食塩を投入して、塩が溶けずに残る飽和状態にします。海水に入っていた小さな甲殻類は、ここで皆、死んでしまいましたごめんなさい

エギを入れると明らかに沈下速度は遅く、実験の成功の姿が一瞬、見えました。

ここでふと、疑問に思いました。

飽和食塩水中と海水ではエギの姿勢は同じなんだろうか?

極端な比較をするために、海水ではなく、真水と飽和食塩水中でエギのステイの姿勢を比較したのが右の写真です。

1.8号ラトル入りのエギを2本も持っているのか!は突っ込みどころではありません。無視してください。既に私の手を離れて、小学生の子供たちのものです。
いかがでしょうか。明らかに角度が違います。ここで実験の失敗を悟りました。

ついでに、3.5号のエギでも試したのが右の写真です。
この写真では、真水と飽和食塩水の左右が先ほどの写真と逆になっているので注意してください。
やはり、角度が違います。飽和食塩水の浮力はカンナに強く作用するようです。

◆教訓
このように、エギの姿勢を確認するためには海水で行わなければ正しい角度は分からないことが分かりました。風呂や金魚の水槽では、沈下角度もステイの角度も本来のエギの性能とは異なるのです。
物理的な素養があれば実験するまでもないかもしれませんが、物理には弱い管理人は実験しなければ正否は分かりませんでした。

なお、今年の夏に、海水浴場でエギのついたロッドを持って、潜りながら観察している不審人物がいたら管理人の可能性があります。

フォールの姿勢とステイの姿勢

ついでに実験したいことがありました。
ステイの角度=フォールの角度のため、フォールの角度を知るためにはステイさせれば良いという考え方を聞いたことがあり、この真偽を、真水でですが試しました。

写真は餌木猿スーパーシャローです。背景について配慮がなく、申し訳ございません。

このように、ステイの姿勢とフォールの姿勢は異なります。

結果を知ってから考えると、シンカーの接地形状(角度)によってステイの角度を調整することが出来るのは当然です。
なお、餌木猿はカタログで、フリーフォールが45度。ステイが11〜15度(と記憶しています)が理想とあります。

エギ王QLiveSでも確認しました。やはり、ステイとフォールとでは角度が違います。

真水での実験のため、エギの性能そのものの角度ではありませんが…と、ここまで書いて、ひょっとしたら海水中では違うかもと不安になりました。

機会があれば、実験結果を更新します。

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