最終更新日:2011年5月23日

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これまで、長々とエギについて説明してきましたが、「エギのことは分かったけど、どのエギを購入したら良いんだ?」と悩まれると思います。
ここでは、初めてエギを購入する時の選び方について説明します。

特殊なエギは選択肢から除外する

使い方が特殊なエギは初めてのエギングで使うのは不適切だと思います。もちろん、「特殊=釣れない」ではないのですが、初めてのエギングではオーソドックスなエギを選ぶべきです。

◆縦方向へのアクションに特化したエギ

ヤマシタのエギ王JPやフラッシュマックスは、横方向へ動くダートの性能を犠牲にして、縦方向への跳ね上がりに特化したエギです。
秋のサイトフィッシングではエギをダートさせて、イカの反応を見ながら釣るのが面白いのですが、横へ動かないエギはサイトフィッシングが難しくなります。
もちろん、縦方向への動きが有効な状況もありますが、釣り方が限定されます。また、これらのエギ以外のエギが縦方向へ跳ね上がらないというものでもありません。(跳ね上がりにくいエギがあるのは事実です。)
以上の理由から、初めて購入するエギとして、ダートしないエギは不適切と考えています。

◆高価なエギ

メーカー品のエギは、店頭での販売価格が600円台のものから1,400円台のものがあります。高価なエギは、確かに高品質だったり唯一無二の性能を持っていたりします。しかし、600円台のエギの2倍以上イカが釣れるということもありません。
エギをいくらロストしても懐が痛まない方は値段を気にする必要はありませんが、管理人のようにわずかなお小遣いで趣味をしている場合は、短時間で連続してエギをなくすと釣りに集中できなくなる場合もあります。
特に入門者の方はエギが海底についたことを把握できなかったり、ロープや障害物の攻め方が慣れていないのでラインブレイクや根掛によりエギをなくす可能性が高いと思われます。
したがって、初めて購入するエギとして高価なエギは不適切と考えています。

◆入門者向けではないエギ
「エギ薫」という匂いがついたエギがあります。2011年現在で販売されているエギで、匂いがついているエギは他にはありません。
管理人はこのエギでイカを釣ったことはありませんし、複数の方から釣るのが難しいという報告をいただいています。
また、匂いをつけるため素材が特殊なためなのか劣化が早いようで、管理人のエギ薫は購入して2年目に浸水しました。メーカー品で浸水したエギは初めてです。
そもそも、匂いでイカを誘惑できるなら、サビキ釣りの周囲にはイカが集まっているはずですが、そのような状況は見たことがありません。
店頭での販売価格は非常に安くなっている場合がありますが、このような理由から、初めて購入するエギとして、エギ薫は不適切と考えています。

上布がないエギもあります。エギは、上布があることでイカがエギを抱く時間が長くなるそうです。また、上布の種類によってもイカがエギを抱く時間が異なるそうです。
魚邪エメラルダスヌード等、上布がないエギは見た目が非常に綺麗で、つい、欲しくなってしまうエギです。上布をなくすことで水の抵抗を減らし、ダート性能は向上しているようですが、イカがエギを抱く時間は短くなることが予想されます。アタリを確実に捉えることが出来る上級者の方には向いていても、シャクったら乗っていたが多い入門者の方には向いていないエギと思われます。

エギの大きさと色

◆大きさ
標準的な大きさは秋なら3.0〜3.5号、春なら3.5〜4.0号です。4.0号のエギは置いていない店もあると思います。
イカは、自分の胴長よりも大きなエサを襲うのは躊躇します。逆に、小さすぎるエギだと目立たず、イカに見つけてもらえない恐れがあります。さらに春の利口なイカは効率よく捕食するために、小さすぎるエサは襲わないこともあります。
したがって、その時々のイカの大きさに適したエギのサイズを選ぶべきという考え方が成立します。

ただし、イカが小さいからといって2.0号や2.5号のエギを使っていると、瞬く間にイカは成長して、3.0号や3.5号でも釣れるようになります。こうなると、小さなエギでは飛距離が稼げないし、小さなエギでのエギング自体が面白くなく、欠点が目立つことになります。
これらのことを考えて、大きさを選択する必要があります。

◆色
上布の色は、サイトフィッシングを楽しみたいならオレンジ、ピンク等の派手な色がエギを見つけやすくなります。サイトフィッシングにこだわらなかったり、夜釣りから始める場合は上布の色にこだわる必要はありません。地味な色でサイトフィッシングをしたい場合には、アワビシートを貼って瞬間的に光らせて見やすくする方法もあります。
下地の色は、日中なら金、虹が定番です。夜なら赤が目安です。なお、目安は絶対ではありません。日中でも赤テープで釣れますし、夜でも金テープでも釣れます。慣れてくると、色はどうでも良いと考えてくる方もいます。
色を変えて攻め方を変えるのではなく、他に変えるべきものが数多くあったり、腕が良ければ色は関係ないのかもしれません。

こんな選択があります

もし、管理人がこれからエギングを始めるとしたら何を購入するか考えてみました。
なお、秋と仮定します。
◆3本購入する場合
1本しか購入しないとロストした瞬間エギングが終わりますので、せめて3本は購入します。
3.0号が2本と2.5号が1本。3.0号ではイカが小さい場合や、警戒心が強くて3.0号では乗せきれない場合を考えて1本は2.5号にします。
あとは、上布と下地が同じにならない組み合わせで、サイトフィッシングを楽しみたいなら3.0号の2本は上布が派手な色で下地が金と虹。2.5号の1本も気に入ったものを。サイトフィッシングにこだわらないなら好きな色。夜釣るなら赤や上布が暗い色を選択してください。

エギの種類は豊富ですが、気に入ったエギで良いと思います。「このエギの柄と模様が好き。釣れそう」と思いながら釣るのと「あんまり釣れそうな気がしないけど使ってみよう」とでは集中力や楽しさに影響が出る場合があります。気にいらない色のエギを使ってみたり、上達のために一つのエギを使い込むのは、ある程度上達してからでも構いません。
安エギでそろえる選択肢もありますが、安エギの魅力とリスクは”安エギ 徹底解剖”をご覧になって検討してください。

◆5本購入する場合
ローテーションに幅が出来ます。上記の3本をベースとして、残り2本をどうするかですが、1本はシャロータイプのエギ(沈下速度が遅い)が欲しいところです。
もう1本は、音が鳴るタイプのエギでも良いでしょうし、下地がクリアや赤でも良いでしょうし、それこそ、縦方向に特化したエギでも良いと思います。
どんな釣り方をするか、まだスタイルが固まっていないと思いますので、様々なタイプのエギを使ってみるのも楽しみになると思います。

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