最終更新日:2011年2月18日

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エギの色で遊ぶ

エギの色や模様の効果は諸説あります。
色による釣果の差は
▽同系色の色でも少し色が違うだけで釣れなかった
▽オレンジで釣れるときもピンクではダメ
▽アピール系とナチュラル系の色のローテーションが効果的
という意見を聞いたことがあります。

管理人の経験でも、
▽同じ色を使い続けるとイカの追尾がなくなるが、色を変えると付いて来た
▽同じ場所を同じアクションで攻め続けて釣れなくなり、下地の色を変えると釣れた
ことがあります。

ここでは、エギの色について比較、検討してします。

なお、(株)ヤマリア様(ブランド名 ヤマシタ)のエギ王QLive、エギ王QLive S、Dの画像を利用させていただいています。





◆比較実験について
この実験結果を鵜呑みにしないでください。
少なくとも、光が当たったり、エギが動いたときのフラッシング効果は分かりません。特に下地がクリアのエギは太陽光を透過させた状態と、このような写真とでは見え方が全く違うと思われます。
また、真昼の透明光とマズメの赤色光とでは光の色が違うためエギの見え方やフラッシング効果も異なると思います。
海中は空気中と光の状態が異なるとも思います。
あくまでも、日中の空気中で撮影した写真を利用した比較実験でしかないことをご承知ください。

比較1 上布の色だけが異なる場合

下地の色も模様も同じエギを比較します。
◆下地が金のエギ
暗い色の方がシルエットがはっきりしています。派手系や地味系という言い方がありますが人間本位の呼び方です。イカにとっては地味な色こそが「派手系」で、派手な色こそ「地味系」のように思えます。

◆下地が虹のエギ
下地が金より多少ノイズがあるようです。イカにとっては大きな違いがあるのでしょうか。
虹もフラッシング効果の影響が大きいような気がします。

◆下地が赤のエギ
通説どおりシルエットがはっきりします。
ですが、赤/金(下地が金の写真の一番左)の方がはっきりしているようです。

◆下地がオレンジ、ピンク、紫のエギ
新色の下地オレンジ、下地ピンク、下地紫です。金とも赤ともシルエットが異なります。紫はすごいですね。シルエットの濃さは異彩を放っています。”釣れる”とか”ハマる時間がある”と言われるのも分かるような気がします。

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比較2 タイプ別のカラーの比較

エギ王QLiveにはベーシックカラー、ラメカラー、ストライプカラー及びナチュラルカラーがあります。それぞれのラインアップを白黒にしました。
◆ベーシックカラー
左から金、虹、赤です。
金のシルエットが薄いのがよく分かります。
赤はシルエットが濃いです。上布もダークカラーで濃く、腹の部分もシルエットが濃いです。

上布の違いで模様の濃淡に違いがあるのもよく分かります。
左から3番目の濃緑や右の3つは、いずれもよくアピールしています。

◆ラメカラー
左から赤、クリア、金、銀、夜光です。
ぱっと見て、やはり赤テープのシルエットの濃さが目立ちます。
クリア(左から4番目)はアピールが非常に弱いです。
金と銀はどちらもほとんど同じに見えますが、いずれも背中のシルエットの濃さと腹部のシルエットの薄さが対照的で、赤とは異なるアピールをしそうです。
夜光タイプ(右の3本)こそ光をあてないと分からないエギです。

◆ストライプカラー

左から金、虹、赤です。
画像が小さくて分かりにくいのですが、杉柄です。杉が目立つのと目立たないものがあります。杉の方が地より濃く見えるものもあれば、薄く見えるものもあります。どのように影響するのか分かりませんが、右から3番目の、白色の杉柄のエギは秋に実績がありました。

◆ナチュラルカラー
左から金、銀、クリア、赤です。
キュウセン(右から2番目)は、人によってはよく釣れるそうですが、管理人はこれで釣ったことがありません。背は薄い緑ですが、白黒にすると意外と濃く見えます。
エギ王QLiveのナチュラルカラーには銀テープが多いです。色つきでは同じような色合いですが、白黒にするとかなり違って見えます。
管理人のお気に入りで実績もあるクリアのネンブツダイ(右から2番目)は写真でも平坦な色調で、模様のシルエットもほとんどありません。
赤テープ(右端)は他のエギには見られないシルエットです。

考察

◆上布について
アピール系、ナチュラル系という呼び方は人間に対するアピールということは既に述べました。「日中、明るいときや潮が澄んでいるときは目立たないようにナチュラル系」とか「曇りのときや濁り潮では目立たせるようにアピール系」という意見を聴きますが、白黒写真だけを見ると効果は逆のように思えます。
管理人は上布は気にせず(気にしたらキリがなく)、下地を考慮してエギをローテーションさせていますので、この使い分けについて経験的な意見を述べることができません。
呼び方も、「シルエット系」と「○○系(思いつきません)」あるいは「ダーク系」と「ブライト系」の方が適切ではないでしょうか。

◆模様について
人間が見る、色つきの状態ではなく、白黒にしたときの明度の差によってアピールの強弱が異なるようです。

◆下地について
このように比較すると、下地は全体のシルエット(ベース)を決めることがよく分かりました。その上で、上布によっても見え方の濃さは全く異なります。
どちらを重視してローテーションするかは、皆さんが愛用されているエギの模様や下地のバリエーションによって異なると思います。

◆まとめ
最初にも説明したとおり、白色光の静止画を白黒にした、極めて限定的な条件での比較ですが、夜や深場など光量が少なくフラッシング効果が期待できない状況では、これらの比較は参考になると思います。
下地が赤や紫はシルエットがはっきりします。また、下地に関係なく、上布が濃赤、茶、濃緑などダーク系のエギは白黒にすると非常にシルエットがはっきりします。これは暗い場所では、よく目立つのではないでしょうか。

エギを上から見た模様や下から見た模様も比べると面白そうです。
炬燵の光にエギをあてた状態の写真を白黒にするのも面白そうです。
時間と、ご要望があればこの、「エギの色で楽しむ」コーナーを充実させていきたいと思います。

このページの写真の個人的、営利目的以外の利用及び加工は、(株)ヤマリア様の了承を得ています。

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