最終更新日:2011年4月26日

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管理人がエギングを始めたとき、メーカー品を買うつもりはなく、安エギを収集することが趣味のようになっていました。出張先や遠方へ買い物に行った先の釣具屋では新しい出会いがありました。ホームページを作るなら「デフレエギ倶楽部」になるだろうと考えており、その夢をここに実現します。
安エギには怪しい匂いが漂うと同時に、メーカー品にはない華麗なるB級世界が存在します。ここでは、皆さまをめくるめく安エギのワンダーランドにご招待します。

UV(Ultra Violet)TILIX EGI

トップバッターは「タイリックス」です。
◆特徴
安エギとしては比較的高価で、1本250円〜300円のようです。管理人は地元釣具店300円で購入しました。ネットショップでも販売されており、全国で入手可能です。
このエギの特徴はラトルが入っていることです。安エギでもサウンドローテーションが可能となります。ただし、本家のダイワのエギが低いラトル音なのに対して、カラカラと軽く高い音がします。
シンカーは写真では分かりにくいのですが、付け根がやや細く、先端は少し太めになっています。地元の釣具屋で販売されていたほとんどの製品でシンカーの付け根に接着剤のはみ出しが確認されました。
釣果は実証していません。
◆キャッチコピーが…

パッケージには「シャクって落とすだけ!3回くらいシャクってあとはフリーフォールのみこれだけです」と記載されています。
(株)林釣漁具製作所様の「餌木猿」と同じです(餌木猿のパッケージは持っていないので、同社の承諾をいただいた上でパンフレットを掲載しています。)
「フリーフォール45°」の絵も類似しています。絵は似ることがあっても不思議ではありませんが、キャッチコピーが完全に一致するのは偶然の一致にしては出来過ぎています。
(写真左側が餌木猿。右側がTILIXです。)


































どちらが先にキャッチコピーを考えたのでしょう。
意匠権の登録をしていないメーカー品のエギを安エギが真似ることはありますが、キャッチコピーの世界ではどうなのでしょう。

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EGI RIDER(エギライダー)

続いては、「かめや釣具」で販売されている「エギライダー」です。

◆特徴
3.5号が210円(平成23年4月現在)です。
上布はピンク、オレンジ、アジカラーで、模様はスギ柄と無地があります。下地は金、虹、赤の3色。このように非常にオーソドックスなエギで、迷うことなく購入できます。
カンナからの接着剤のはみ出しや、羽根の左右のバランスが違う商品が目立つので、購入時に確認する必要があります。しかし、このエギの驚きの事実−シャクったらラインアイがすっぽ抜けたことがある安エギは、今のところはエギライダーだけです。

管理人はこのエギでエギングを始めました。そして、2回目のエギングで爆釣したことが、今につながっています。写真のエギは、アイが外れ、上布の一部が破れ、スミで汚れ、シンカーもボロボロに傷つき、羽根の止め具は錆びていますが、その時の忘れ難いエギ、今は現役を退いています。

◆ウルトラディープ
2011年の春のプレシーズン、コウイカ狙いで久々にエギライダーを投げてみました。秋も狙ったことがあるポイントで、エギ王QLive3.5号なら約40カウントの場所です。1,2,3…と数え、25で止まるライン。「え?」
自宅で重さを量ると、エギ王QLiveは20グラム、同ディープですら22グラムですが、エギライダー3.5号は25グラム。もう1本は24グラム。重さが違うのは安エギなので想定内。
これを使い始めた当時、管理人は着底が分からなかったのですが、それが分かる今なら断言できます。「コイツはウルトラディープタイプだ」と。3.5号が適合上限のロッドを使っている管理人ですが、シャローチューンしないと使う気にはなれません。
しかし…かめや釣具も、よくぞ、このような製品を世に送り出したものです。(かめや釣具以外で取り扱っているのを見たことがないので、勝手にかめや釣具プロデュースだと思っています。)

◆エギ王Q的デザイン
写真の上段及び左側は2008年頃に購入したエギ王Qです。下段及び右側がエギライダーです。
いかがでしょうか。模様が酷似しています。多分、パクッたのでしょう。写真では分かりにくいのですが、エギ王Qの側線部の黄色を青のラインもそっくりです。
その後、エギ王Qは年々デザインが変わり、今やきらびやかな上布をまとっていますが、エギライダーは当時の古き面影を残し、多少値上げしつつ、今に至っています。

なお、2008年に購入した製品に関する記載です。現時点で改良されているかもしれません。

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IKAEGI NEXT(イカエギ ネクスト)

続いては、「イカエギ ネクスト」です。管理人の安エギ史の黄金時代を築くと同時に、安エギ史の終焉を招いたエギです。

◆特徴
ご覧のとおり、3.5号を140円で入手しました(2009年)が、店によっては200円代だったり、近隣のG市では400円代で売られているのを見たことがあります。

このエギの特徴は、何といっても豊富な色にあります。オレンジ、ピンクの基本色はもちろん、緑、茶、グラデーション等があります。
柄も、縦ストライプと横ストライプがあり、控えめに杉目模様が入っています。
下地は金、虹、赤、蛍光とあります。サイズは2.5号、3.0号、3.5号がそろっています。
なお、シンカーの穴は管理人が開けたもので、当初は開いていません。
3.5号の重量を1つだけ量りましたが、19グラムでした。少し軽めです。

このように、このエギでカラーローテーションもサイズローテーションも可能となります。当時、ここまでバリエーション豊かな安エギを、管理人は知りませんでした。釣れそうな模様に管理人は惹かれました。これは、「キング・オブ・デフレエギ」だと興奮しました。
2009年の春、このエギは黄金時代を迎えます。2回目の春エギングで短時間で2杯の親イカを乗せました。「春イカは難しい。1日やってボウズもあると言われているけど釣れるじゃないか」と管理人はカンチガイしました。そして、秋もこのエギを中心にエギングを組み立てようと、3.0号や2.5号も買ったのです。

◆安エギ時代の終焉
このエギには大きな欠点がありました。それに気付いたのは、春のボウズの後の、エギの塩抜きの時です。いつものように水を張ったバケツにエギを入れ、その間にロッドとリールを洗った後に、バケツの底でエギが寝転がっています。振るとチャプチャプ音がして、どうやら内部に浸水したようです。釣れるわけがありません。感覚的なところですが、1割程度は内部に浸水しました。使った衝撃なのか初期不良なのかは分かりません。内部に浸水するエギは、この、イカエギネクストと(メーカー品の)エギ薫しか経験がありません。
また、カンナを曲げようとしたら、根本からカンナが折れたこともあります。
腹部の布は、よくめくれます。それを直すために、通常、カッターナイフの背で布を押し込んで接着剤をつけますが、布を押し込むことも浸水の原因になりそうです。

このようなことがあり、管理人は安エギのリスクを学びました。また、安エギを使ったエギングは余計な気を使うことも学びました。こうして、短いエギングの時間を有効に活用するためにメーカー品を中心に使うようにしました。

そして今、この原稿を書くために写真を撮ったところ、もう1つの問題点を見つけました。ご覧ください。ラインアイが曲がっています。初期不良か使ったためかは分かりませんが、ほとんどが真っすぐではありません。フリーフォールなら問題ないでしょうが、ラインテンションをかけたフォールを中心に組み立てる管理人にとっては大きな問題です。全部、真っすぐに直さないと、水平移動等でエギは斜めに進んでしまいます。
安エギの世界も、気付けば色々なものが見えてきます。

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IKAEGI(イカエギ)

続いて紹介する「イカエギ」は、同名の商品があるようですので間違えないように注意してください。管理人は2009年に6本入り(エギケース付き)を激安で購入しました。はっきり覚えてはいませんが、1パック500円程度の激安でした。バラ売りしているのを見たこともあります。

このエギは、「安かろう悪かろう」という安エギのあるべき姿?を具現化したような商品でした。そして、「安エギとはいえ、滅茶苦茶な商品はないだろう」とたかをくくり、まとめ買いをして、「安物買いの銭失い」となった管理人です。

◆特徴
上布はピンク、オレンジ、青、茶で、4.0号、3.5号、3.0号がセットになっていました。下地は虹と金でした。
なお、カンナの穴は管理人があけたものです。3.5号を1本だけ量りましたが22グラムと重めです。
青と茶という、安エギではあまり見かけないカラーリングに釣られてしまいました…。


このエギの欠点は数多くありますが、写真のようにラインアイがぐらつきます。ラインアイがヒモのエギが姿を消していったのは、エギに加えた力がヒモに吸収されるためダート性能が劣ることが一因ですが、このエギはほとんどダートしません。ラインアイを糸でぐるぐる巻きにして固定しましたが、あまりダートしませんので、シャクリ専用としていました。また、ボトムステイ用としていました。
が、信頼できず、釣れそうにないこのエギをあまり使う機会はなく、2011年の春に致命的な欠点を見つけました。

◆左右非対称
エギの素材をチェックしようと思ったのは、ふとした思いつきでしたが、神のお告げがあったのかもしれません。
不良在庫と化していたイカエギをノコギリで切った断面に、管理人は息をのみました。
左右が対称ではない…。布を入れる切れ目も、少しズレています。安エギに関するリスクを新たに発見した、感動の瞬間でした。
さらに、このエギはシンカーの角度も真っすぐではないようです。シャクリ専用で使っても、フォールが不安定と思われます。海で実験する気にもなれず、多くの不良在庫をゴミとして、さっぱりと処分したところです。
エギケースは現役で活躍しているのが、唯一の慰めとなっています。

「まとめ買いをしない」という教訓と「木製のエギはハイリスク」という教訓は、このエギから得たものです。

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