最終更新日:2011年4月13日

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軽いロッドは折れやすい?

軽量ロッドについて

メジャークラフトのライカルやオリムピックのヌーボカラマレッティー(以下「ヌーカラ」と略します)は2〜3万円で購入でき、購入しやすい価格帯の軽量ロッドの代表格です。余談ですが、ライカルのネーミングは「えらいかるい」に由来していると聞いたことがあります。
長時間シャクリ続けることが多いエギングでは軽さは武器になり、これら軽量ロッドには人気があります。しかし、「すぐに折れた」とか「強度が不安」という意見を耳にすることが多いように感じています。
ここでは、軽いロッドは本当に折れやすいか考えてみました。

ロッドが折れる原因

最初に、ロッドが折れる原因について述べます。

◆強度以上の負荷が加えられる
当たり前ですね。どんなに強いロッドでも強度以上の力が加われば折れます。
軽くて強度も優れたロッドなら最高ですが、軽さも強度も兼ね備えたロッドは2〜3万円では購入できません。ライカルやヌーカラは軽さと引き換えにある程度の強度を犠牲にしていると思われます。

◆ロッドに傷がついている
鎖全体の強度は、もっとも弱い部品の強度で決まるそうですが、ロッドも同様です。どんなに強いロッドでも傷がついたら、そこが折れやすくなります。ロッド全体の強度は、傷のついた場所で決まります。

◆負荷を1ヶ所に集中させてしまう
激しくシャクリ、ラインスラックが生じるエギングでは、ロッドティップにラインが巻きつくことがあります。この状態で激しいアクションを加えると、ラインの巻きついた場所に力が集中し、ロッド全体で力を分散させることができず、折れてしまう場合があります。

「ロッドが折れた」の検証

上記の「ロッドが折れる原因」について「ロッドが折れた」に至る過程を考えてみました。

◆鬼シャクリ
ロッドの強度を気遣わず、渾身の力を入れてシャクり続けたら・・・。さらに、傷がついていたら・・・。また、ラインスラックがほとんどない状態でシャクる=シャクる力をダイレクトにロッドに伝えると…「軽量ロッドは折れやすい」と考える悲惨な結末が待っていると思います。
大きなシャクリ音を出したいので、もっと大きく、強くシャクろうとする場合も考えられます。
シャクリではありませんが、キャストで飛距離を出そうとして、最初から最後までフルパワーで振り抜くのも軽量ロッドには過酷な扱いかと思います。

◆ロッドの傷
管理人はエギングを始めた当時、ロッドの傷について無頓着でした。地磯にロッドを直に置いたり、テトラや堤防にロッドを立てかけたりしていました。持ち歩くときもロッドティップを木にぶつけたり藪に引っ掛けることがありました。このため、1本目のロッドには小さな傷が数多くついています。
ここまで無頓着な方はいないかもしれませんが、入門者や初心者の方で、このようなことを意識しておらず、致命的な傷が付いたロッドをシャクれば・・・「やっぱり軽量ロッドはダメだな」になると思います。

◆アクション等でのロッドの角度
シャクった時にロッドを真上よりも後ろまで振り上げると、ロッドティップの曲がり角度が大きくなり過ぎて折れるおそれがあります。
これは、足場が高い場所でイカを抜きあげるときも同様です。重たいイカを抜きあげて、ロッドを真上に上げると、ロッド全体でイカの重さを受け止められず、先端付近に力が集中して折れるおそれがあります。

◆売れるから「不良品」という意見も目立つ
ネットでライカルやヌーカラが折れやすいという意見を目にするのは、「これらのロッドは人気があるので売れている→折れた人が多くなる(折れない人も多い)→検索すると意見を多く目にする」ということだと思います。極論ですが、1本も売れていないロッドは、「折れた」という意見を目にすることはあり得ません。

◆入門者、初心者向けの価格帯の軽量ロッドだから
管理人がエギングを始めたとき、これまでに述べた、ロッドが折れる要因をやってしまっていました。キャスト時やアクション時ににラインがロッドティップに絡まっているのに気付かなかったり、ロッドを傷だらけにしたり…。一言でいえば、知識も技術も不足していました。当時の管理人と同様、入門者や初心者の方は一般的に、知識や技術が不十分です。特にPEラインの取り扱いは慣れが必要で、慣れるまではロッドティップに絡みつくことが多く、絡み付いても気付かないことが多いと思います。

ロッドが折れる原因と対処を知らなかったら、もしロッドが折れたとしても「不良品だ!」と思ったでしょう。

◆不良品
最後になりますが、本当に不良品だった場合もあると思います。

軽量ロッドの選択

以上のとおり、(ミドルクラスの)軽量ロッドの取り扱いには配慮が必要です。
管理人はヌーカラを使っていますが、フルパワーでのキャストもシャクリも控えています。傷にも気を使い、ランガンには不利にはなりますがロッドケースに入れて運んでいます。地面に直接ロッドを置くことはありません。
何を優先して何を犠牲にするかスタイルを決める中で、非力な管理人は軽さを選択し、ストレスなくエギングを楽しんでいます。
いわゆるバイオレンスジャークでエギを思い切り引っ張りたいという方は軽量ロッドは不向きです。

◆軽量ロッドにこだわらない
ロッドは軽くなくても、リールとのバランスが良ければ軽く”感じる”そうです。
また、非力ではなかったり、長時間シャクルことがなかったり、軽いアクションが主体の方はロッド重量にこだわる必要はあまりないと思います。

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