これも欲しい
先ほど説明した5点セット−ロッド、リール、ライン、リーダー、エギがあればエギングを経験することはできます。
しかし、快適にエギングを出来なかったり困ることもあります。ここでは、あれば便利な道具、ないと困る道具を中心に説明します。
偏光サングラス
◆日中エギングでは必須
偏光サングラスがなくてもエギングは出来ますが、いわゆる「日中エギング」では必須と言えます。
偏光サングラスがあるとラインや海中の様子が鮮明に見えます。これがなければ日中エギングの面白みが半分以下になると言っても過言ではありません。極論すれば日中でも夜釣りに近いと言えます。
ラインが見えるからこそ、ラインの変化を見てアタリを取ることが可能となります。海中が見えるから、藻やシモリを把握することができ、藻の間やシモリ周りをタイトに攻めることができます。イカが見えるからこそ、スリリングなサイトフィッシングが可能となります。
波や濁り、太陽の位置等の条件が良ければ裸眼でもある程度は見えますが、条件が悪ければ裸眼では全く分かりません。
◆最高峰はTALEX
偏光サングラスは
TALEX(タレックス)製品がベストです。安価な偏光サングラスは偏向度が劣るため海中の様子があまり見えなかったり、可視光線透過率が劣るため視界が暗くなるなど、性能が劣ります。長時間かけると海が赤く見える等の異常を来たすことがあります。
管理人は約3,000円、約5,000円、TALEXの3本を持っていますが、性能は値段に比例しました。安物を使った友人と並んでエギングをしていると、管理人にはイカが見えても友人には見えないことが幾度もありました。当然、釣果にも影響しました。
エギングにはまることがあらかじめ分かっていれば、最初からTALEXを買っていました。TALEXの偏光サングラスはエギング以外の釣りでも重宝しますし、ドライブや散歩で着用しても快適です。高価なロッドを我慢しても高品質の偏光サングラスを購入すべきと思います。
帽子
帽子も偏光サングラスとセットで、ある意味必須です。
偏光サングラスをかけても、メガネと目の間から光が入り込めば偏光機能は十分に発揮できません。また、シャクり過ぎて海中からエギが飛び出してきても、帽子があれば頭をガードすることができます。さらに、釣ったイカが海面でスミシャワーを吹き上げた場合、頭や顔への被害を抑えることができます。
キャットタイプでもハットタイプでも構いませんが、キャットタイプだと斜めから光が入ってくるので、管理人はハットタイプを着用することが多いです。
ライフジャケット
◆ライフジャケットは必須
これも必須タックルと言えます。
国土交通省海事局によると、海中に転落した時に、ライフジャケットを着用した場合の生存率が85%に対して未着用の場合の生存率は31%です。数値は、漁船・プレジャーボート等の小型船舶における平成13年〜17年のもので、単純に魚釣りの場合と比較できませんが、着用するようにしてください。
◆ライフジャケットの種類
ライフジャケットには、普段はコンパクトですが、自動または手動で膨らませる膨張式と、ベストタイプのものがあります。
膨張式は身動きをあまり妨げませんが、安全性ではベストタイプに劣ります。膨張式は磯などで岩に擦れたり、針が刺さると空気が抜けて役に立たない場合もあります。また、落水の途中で岩などにぶつかった時、ベストタイプだとある程度はクッションになりますが、膨張式ではクッション効果は期待できません。落水のショックで身動きが取れないとき、手動膨張式の場合は意味がありません。
堤防や、小磯程度なら膨張式でも大丈夫でしょうが、テトラや磯など、より危険な場所に行くならベストタイプの方が安全です。
なお、膨張式は、定期的に空気ボンベを交換する必要があります。
シマノのホームページで、
釣り中の安全管理 〜正しいライフジャケットの着用について〜という動画が掲載されていました。水産庁の作成らしいです。服を着たままや釣り具を持ったままプールに飛び込んだらどうなるか実験しています。
スナップ
リーダーをエギに直結するのではなく、スナップを使うメリットは幾つかあります。
まず、エギの交換を手早く行えます。特に、エギの交換を頻繁に行う場合、いちいち結び変えるのは時間のロスです。
次に、リーダーのブレイクを軽減することができます。リーダーをエギに直結した場合、エギが着底している時には結束部分が底についています。この状態でシャクル度にラインを擦るので、底が鋭かったり、磨耗によりリーダーがブレイクしやすくなります。
スナップを使うデメリットですが、ロッドのアクションの力が多少逃げます。また、イカが金属音を嫌うのはという考え方もありますが定かではありません。
管理人は100均で購入した小型プラスチックケースにスナップを入れたものを2つ用意し、1つは予備として持ち歩いています。この中に、スナップ、シモリ玉(ロケッティア用)、針を入れています。エギの沈下速度が覚えられなかった時代には、写真のように沈下速度の記載をエギの箱から切り取って入れていました。
エギホルダー(エギバッグ)、ウエストバッグ、カンナカバー等
エギを釣り場に持ち運ぶための道具です。
釣り場に持ち込むエギが10本程度ならエギホルダーをカラビナでズボンに付ける方法でコンパクトに持ち運べます。
たくさんのエギを釣り場に持ち込むならウエストバッグの方が適しています。エギだけではなくリーダー、スナップ、イカ締め用ピック等の小物やペットボトルを収納することもできます。
なお、エギにカンナカバーをつけ、プラスチックケースに入れて持ち運ぶ方法もありますが、エギの交換は遅くなります。
また、カンナカバーを装着したエギをプラスチックケース、袋、ライフジャケットのポケットなどに入れて持ち運ぶ方法もあります。
所有するエギの本数が多いとエギバッグで整理しないと必要なエギがどこにあるか分からなくなります(何を使うかこだわらず、最初に手に触れたエギに交換するというスタイルなら別です)。
一方、あまりエギを持ちこまないなら、カンナカバーをつけたエギまたは小さめのエギバッグの方が荷物が少なくなります。
釣り場に持ち込むエギの整理方法については、別に説明します。
フックキーパー
ロッドに装着して、エギを引っ掛ける道具です。
ロッドによっては最初から標準装備している場合もあります。
リールに引っ掛ける方法もありますが、万が一カンナでリールを傷付け、それが原因でラインが傷付くようになると困るので、管理人はフックキーパーを使っています。シャクった時にカタカタと音を立てることもあるので、エギング中はキーパーを寝かしています。また向きを変えることもあります。
なお、エギのシンカーがロッドに当たらない方向で引っ掛けてください。ロッドに当たるように引っ掛けると移動中にシンカーがロッドにぶつかり、思わぬ破損の原因になるかもしれません。
ハサミ(PEカッター)
PE専用のカッターもありますが、管理人は100均のハサミを使っています。末端は綺麗にはなりませんが、切るという目的は十分達しています。
ライターで末端処理する方法もありますが、そこまでしなくても問題を感じたことはありません。
イカ締め用のピック
イカを締めることについては賛否両論ありますが、管理人はイカを締めています。高価な専用ピックもありますが100均のカニスプーンで十分です。割り箸やフランクフルト等の串でも締めることは出来ますが、衛生的に気をつける必要があります。
カンナのシャープナー
カンナの針先を研ぐための道具です。藻などに引っかかって曲がったカンナの向きを直すこともできる商品もあります。根や藻にかかるとカンナは結構曲がりますので、どうせ購入するならこのような商品の方が良いです。
針
PEラインにコブができるなど絡まることがあり、ほどくときに針があると便利です。
ハブラシ
カンナに藻がついた状態だとイカはエギを抱きません。息をふきかけたり、エギを振ると藻が取れることもありますが、しつこい藻にはブラシが必要です。使い古しでも構わないのでハブラシを用意しておきたいです。
キッチンハサミ
管理人は、釣り場でイカを解体しています。台所がスミで汚れませんし、内臓等の生ゴミも海に返すことができます。ピックでイカを締めるときや内臓を胴体から切り離す時に失敗するとスミ袋が破れ、イカの身がスミだらけになることがありますが、ハサミで切り開くと失敗しません。
ビニール袋(ジップロック)
締めたイカを放置すると筋肉が弛緩してスミが流れてきます。クーラーボックス内を汚さないように、ジップロック等に入れてからクーラーボックスに入れます。
管理人はジップロックはもったいないのでタッパーを内箱として使っています。
ビク等
ウエストクリール等の商品名で売られている、ウエストバッグタイプの保冷ビクです。ラン&ガンでは荷物を少なく、軽量化することで効率よく探り歩くことができますが、クーラーボックスではかさばる上に重たいので、小型のビクの方がラン&ガンには適しています。クーラーボックスは車に置いておき、移動の途中にビクから移します。
ただし、ビクにイカが入らない季節や、磯などで長時間粘る場合は不向きです。思わぬ爆釣の時もありますので、ビクだけではなく、念のため厚手のビニール袋を持っておくべきです。
ラン&ガンをせずに同じ場所で粘るならスカリに入れる方法もあります。
クーラー
アオリイカは高級食材です。鮮度を保ったまま持ち帰り、美味しくいただきましょう。
クーラー内で、真水がアオリイカに直接触れないようにしてください。浸透圧の影響で水分がアオリイカの身に浸透して水っぽくなります。
管理人は、100均の保冷材で冷やしています。
また、内箱としてタッパー等のプラスチックケースを利用し、クーラーがスミで汚れないようにしています。
余ったスペースには予備のカニスプーンや歯ブラシ、ハンドタオルを入れています。
使用後のエギにカンナカバーをつけて放り込むこともあります。
なお、頻繁に移動する場合はクーラーボックスでは荷物になるため、ビク等、かさばらず、重たくないものが良いです。
ギャフまたはタモ
イカのサイズが500gを超えれば、ロッドが折れたり、ラインが切れるおそれがあるのでギャフまたはタモをつかった方が無難です。春及び晩秋に必要になります。
区分 |
ギャフ |
タモ |
リリースの可否 |
まず、不可能 |
ダメージを与えなければ可能 |
持ち運び |
容易。短いサイズのギャフもある |
かさばる。テトラなどでは邪魔になる |
イカ以外での利用 |
不可能 |
可能。子供の海遊びにも使える |
価格 |
高価 |
安価なものからある |
どちらもない場合、足場によっては手でイカをつかんだり(その場合、リリースしてもイカは死にます)、ロッドに負荷をかけないようラインをもってイカを抜きあげたり、協力者がいたら複数のエギをイカにかけて持ち上げる方法もあります。
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