最終更新日:2011年2月1日

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代表的なポイントと攻め方

◆潮通しが良く変化のある場所
アオリイカのポイントは、潮通しが良く、変化のある場所です。
潮通しが悪い場所はエサとなる小魚や甲殻類が少ないためアオリイカもあまりいません。
また、アオリイカは捕食者であると同時に被捕食者です。日中、何もないところに浮いていたら捕食者に見つかって食べられますし、エサとなる魚にも見つかってしまいますので、身を隠すことができる場所やエサとなる魚が集まる場所が狙い目となります。

以下、代表的なポイントと、その攻め方について説明します。

藻場

◆秋も春も狙い目
アオリイカは別名「モイカ」と言われるように、藻場は秋イカシーズンも春イカシーズンも狙い目となります。藻は、子イカが大型魚から身を守るのにうってつけです。秋は藻の上にエギを通すと、小さなアオリイカがワラワラと藻の中から出てくるのを見ることもできます。ただし、ホンダワラやアマモにはアオリイカがいますが、トロロ状の藻にイカは隠れられませんし卵を産むこともできませんので、このような藻はポイントにはなりません。

◆藻場を荒らさないように
秋でも春でも、エギを藻に引っ掛けてしまうと藻の中にいるアオリイカを驚かしてポイントを荒らしてしまいますので、藻場を直撃する攻め方は避けます。藻の際や藻の上にエギを通し、藻の切れ目や藻と藻の間でフォールさせてイカを乗せます。
カーブフォールや水平移動により藻の上面を攻める方法もあります。

◆見えない藻は藻面の水深を想定する
なお、見える藻場だけではありません。見えない藻場を攻める場合は藻面の把握が最重要です。藻面までの水深を把握し、藻にエギが突っ込む前にシャクリ始めるようにしなければエギが幾つあっても足りません。シャロータイプのエギを使ったり、カーブフォールなど沈下速度が遅いフォールで藻場に軟着陸させることで根掛かりを避ける方法もあります。カンナの下側を内側に曲げる方法もあります。

ブレイク(かけ上がり)

◆捕食場所として
ブレイクも有力なポイントです。ブレイクはアオリイカのエサとなる魚もつきやすいため、このような魚を追ってアオリイカもブレイクにつきやすくなります。また、何もない海中ではエサとなる魚は3次元的にどの方向にも逃げられるため、アオリイカがやみくもにエサを追っても捕まえれらません。ブレイクは壁があるため、アオリイカがエサを追い詰めやすい場所です。何もない場所ではエギを追尾していただけのアオリイカも、ブレイクでのフォールで一気に捕まえにかかることも考えられます。

◆移動経路として
深場と浅場とをつなぐブレイクは特に有力なポイントです。春、アオリイカは産卵のために、深場からこのようなブレイク沿いに浅場に接岸します。秋も、新子は浅場である程度成長し、このようなブレイク沿いに沖に回遊します。また、海水温が下がる晩秋は、浅場の方が早く海水温が下がるため、アオリイカは沖に移動し、ブレイクにたまったアオリイカを見つけると連続ヒットも狙えます。

ブレイクは自然の地形だけではなく人工の地形もあります。例えば、港のスロープは緩やかな傾斜から急に落ち込む人工のブレイクで、港では有力なポイントになります。港の船道も人工のブレイクで、ポイントとなります。

障害物

子イカが捕食者から身を守るのは海藻だけではありません。根やテトラ等の障害物の陰に隠れて身を守ります。また、障害物にはイカのエサも身を隠します。障害物の潮下は流れがゆるくエサがたまりやすく、アオリイカもこのエサを狙って障害物につく場合があります。
親イカも障害物につきます。親イカは泳ぎ回ってエサを追いかけて体力を消費するのではなく、物陰に隠れ、近づいてきたエサを効率的に捕食するようです。
このような障害物の攻め方として、沖でダートさせてエギを目立たせて、障害物に向かってフォールさせることにより障害物に逃げ込んだエサを演出する方法があります。

潮のヨレ

潮が岩や堤防等に当たり、反転流等のヨレができた場所はエサとなる魚が留まりやすいため、アオリイカもこのような場所で捕食します。(アオリイカは急潮の中で留まり続けることができるほど泳ぎが上手ではないため、潮のヨレで留まってエサが来るのを待っているようです。)
なお、潮の流れが速い場合、エギを潮の流れに送り込んで沖の手つかずのポイントを攻める方法があり、「ドリフト」または「バックドリフト」と呼びます。

潮目

波立っている海面の一部が、筋状に、ほとんど波立っていないことがあります。これは、複数の潮の流れがぶつかって出来る「潮目」です。それぞれの海流からプランクトンが運ばれ、プランクトンを追って魚が来て、魚を追って捕食者等が集まっています。もちろんアオリイカも潮に運ばれ、またはエサを追って来ており、潮目はアオリイカの有力なポイントです。
はっきりと見えなくても、泡やゴミが筋状に浮かんでいる場所は潮がぶつかっている可能性があり、狙う価値があります

カベ

要するに、イカがエサを追い詰めた状況となるものです。
障害物、ブレイク、藻、底、海面など、いずれもエサはこれらのカベに追い詰められると逃げにくく、イカにとってはエサを捕まえやすい状況です。
このような追い詰めた状況で、イカの捕食スイッチが入ることがあるようです。
なお、シャローもエサにとっては逃げにくく、イカにとってはエサを追い詰めやすい、カベの一種と言えます。
したがって、足元まで気を抜けません。足元のカベでイカがやる気になるかもしれないからです。

◆沖にはスレていないイカがいるかも
沖自体はポイントではありませんが、飛距離を稼ぎ、あまり手の届かない場所を攻めることができれば、エギにスレていないフレッシュなイカがいる確立が高くなります。

◆リスクもあります
しかし、沖にエギがあると、潮の影響を受けやすく、ラインの量が多いため感度も悪くなり、エギを意図通り操作できなくなる恐れがあります。沖で適当な攻め方になるよりは、操作できる範囲でキッチリと操作した方が良いかもしれません。

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