最終更新日:2011年2月1日

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行く場所はいろいろ(港)

初心者も安心して楽しめる場所

港は入門者から上級者まで幅広く楽しめる場所です。駐車スペースが海に近いため移動時間がかからない上に、容易にラン&ガンすることができます。足場が良いためクロックスやスニーカーでも釣りができ、磯のようにスパイクブーツは必要ありません。また、ボトムの障害物が少ないため根掛かりが少なく釣りやすいです。
しかし、甘く見たらいけません。足場は良くても海としての危険はあります。気の緩みで大きな事故になる場合もあります。確かに足場は良いのですが、足場が高い場所では海に落ちたら容易には陸に上がることができません。まっすぐの防波堤でも突然幅が狭くなる場所もあり、余所見をしていると海に落ちます。高波が来るとつかまるものがないので、海に流されます。特にテトラは危険で、濡れたテトラや海藻がついたテトラは非常に滑りやすい上に、テトラでの転倒や着水は命の危険に直結します。波がある日にテトラの間に落ちたら波でテトラにぶつけられます。テトラには角の鋭い貝がついており擦り傷だらけになりますし、テトラにぶつかったら無傷ではすみません。港とはいえ、ライフジャケットは着用すべきです。

港で攻める場所

港の代表的なポイントを説明します。ポイントに関する基本的な考え方は、「代表的なポイントと攻め方」をご覧ください。
藻場があれば秋も春もポイントとなります。港内の藻場は水深が浅く、波も穏やかで、捕食者である回遊魚もあまり来ないため格好の産卵場です。また、船道を確保するために船道に沿って藻を刈る港もありますが、このような場所も格好のポイントです。
ブレイクもポイントになりますが、港ではスロープ、船道、堤防の基礎が人工のブレイクとしてポイントになります。スロープは陸地に近いため見逃しそうになりますが、新子の季節は有力なポイントの一つです。
障害物としてのポイントは、港内の船の陰やロープ、ブイ、生け簀の周囲が挙げられます。これらは障害物と同じ役割を果たし身を隠すことができるためアオリイカがつきます。船の間を攻めるときは風を考えてキャストし、エギやラインをからめないように注意してください。漁師さんに迷惑をかけると、港でのエギングが禁止になりかねません。ロープを攻めるときは、ロープにエギをひっかけたりPEラインを擦らないように注意してください。PEラインは摩擦には弱いので、ロープで擦ると簡単に切れます。生け簀も同様です。
堤防では先端を狙いがちですが根元のシャローも狙い目です。シャローは時間がかからず手っ取り早く攻められるので、先端を目指す競争相手がいなければ探ってみる価値があります。
堤防を歩いていて折れ目や崩れたテトラ等があれば潮のヨレができるのでポイントになります。
堤防の先端は水深があり、潮も効いて、回遊してくるイカを真っ先に狙うことが出来る等、優れたポイントです。

マナー、港のデメリット、注意点など

既に説明したとおり、港は駐車しやすく、車からの移動距離が少ないため多くの人が攻めやすい場所です。このため、居着きのイカは瞬く間に減少したり、四六時中攻められてエギにスレて釣りにくくなりやすいのが欠点です。暗くてアオリイカの活性が上がるマズメや夜間に狙ったり、週末を避ける等の対応が考えられます。

なお、港に来るのはエギンガーだけではありません。様々な魚を狙い、様々な人が来ます。
サビキに来る家族がいたら、子供たちの動向には十分注意しましょう。
何本も竿を出して腰を据えて釣る人もいます。エギングでは3m間隔で並ぶことはあっても、釣り方によっては、その距離は迷惑な場合もあります。間に入れさせてもらう場合は一声かけ、相手に不愉快な気持ちをさせないようにしましょう。

白い防波堤に真っ黒なスミ跡を残すのはマナー違反という場所や考え方もあります。誰も気にしない場所もあるようですが…。地元の方が大事にされている場所なら水汲みバケツ等を持参し、スミを洗い流す配慮が必要です。または、釣ったイカを防波堤に直に置かずバケツの中に入れてスミを吐かせたり、防波堤の際で海に向けてスミを吐かせた後でエギから外す対応もあります。「海中でスミをたくさん吐かせると良い」という考え方もありますが、イカは体内に凝縮されたスミの原液を海水で薄めて吐きますので、この方法はあまり効果がないだけでなく、バラす可能性があります。

最後に、当然ですがゴミは持ち帰りましょう。ゴミを捨てる人はエギングだけでなく自然の中で遊ぶ資格はありません。どんなに釣りが上手でも人間として尊敬されないでしょう。

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