その他の道具
その他、あれば便利だったり、効果がある(かもしれない)道具、あるいは商品化されていますが効果がないと思われる道具を紹介します。
アワビシート
◆効果
株式会社ダミキジャパンの
あわび本舗の各商品が有名です。
「スレイカに効果がある」とか「これを貼ると釣果がアップする」と言われるアワビシートです。比較実験の結果があるわけではなく、経験上言われていることですが、テスター等の利害関係者が「効果がある」と言うのは鵜呑みにできません。
管理人の偏見ですが、ある程度の効果はあるとは思います。あれだけキラキラ光るので、視力でエサを見つけるイカには強烈にアピールすると思います。イカのスイッチを入れる効果もあるかもしれません。ですが、スケルトンタイプのエギや地味な色が良いときがあるのと同様、イカの状態によっては効果がなかったり逆効果の時もあるのではないでしょうか。
なお、ブラウンやダークグリーン等の目立たない色のエギに貼ると、アワビシートの反射によってサイトフィッシングでエギを見つけやすくなります。
◆貼り方
アワビシートには様々な貼り方があります。なお、全面にアワビシートを貼るのは派手すぎてなのか、あまり効果がないようです。
写真のように背中に貼るのが一般的に知られている貼り方です。 あらかじめ型抜きされているアワビシートもこのような形で切り抜かれています。
また、背中ではなく腹部に貼る方法もあります。両方に貼る場合もあります。左右均等な位置に貼るのではなく、どちらかに少しずらして左右でアピールを変える方法もあります。
エギの横に貼る方法もあります。 背中貼りやお腹貼りがフォール時にアピールするとしたら、横貼りはダート時にアピールします。写真のように左右でアワビの色を変える方法もあります。ダートの時に、左右で色が違うのでアピールも違うはずです。それでイカが狂うか、それとも警戒するか…。また、光量や潮の色によってどちらかが効果が悪いときも、片方の効果があるかもしれません。効果は皆さん各自で試してください。
杉柄にカットしてみました。写真では逆杉ですが、普通の杉柄に貼る方法もあります。強烈にアピールするかもしれませんが、イカを警戒させるかもしれません。ラトル入りのエギに杉柄アワビシートを貼って、ハイアピールなエギで釣れたことがあります。アワビシートのおかげかは不明です。
アワビシートを使っていくと切れ端が生じますが、これを貼ってみました。切れ端を適当に切り取ってドットのように貼ったものもあります。遊びのようなものですが、このような使い方もアワビシートにはあります。ハート型に切り抜く道具などもあるのですから。
シンカーに貼る方法もあり、実績もあるそうです。
マニキュアジェルコート、トップコート
管理人には化粧品のことは分からないので正式名称は知らないのですが、トップコートをアワビシートに塗ると輝きがアップします。100均のものでも十分です。
また、ジェルコート(塗った後に厚みができます)でも同様の効果が期待できますが、竿に小さな傷が入った場合放置するとそこから破損するおそれがあるので、ジェルコートでコーティングします。1〜2回、薄く塗ります。竿の見た目は少し悪くなりますが、破損するよりマシです。これは、長年、磯釣りをしていたエギンガーに聞いた話です。
ケイムラ
ケイムラは、紫外線を可視光線に変換し青白く発光する特殊蛍光体です。そのケイムラをボディに含ませたものがケイムラボディです。塗るタイプのケイムラもあります。
晴天時はもちろん、ディープレンジや曇天時などのローライトな状況に強いカラーで、フラッシングとは違うアピールが出来るのでイカがスレている状況でも効果的という考え方があります。紫外線は水中深くまで到達する為、ディープでもシルエットが出るので強いそうです。
管理人はケイムラにはこだわっていません。効果は皆さんがご確認ください。
糸オモリ、ナス型オモリ
◆糸オモリ
潮が早いため通常のエギでは流されたり、フォール速度が速い方が反応が良い状況などで、エギを重たくチューニングするための道具です。
糸オモリは、エギのバランスが崩れないように左右均等に巻きます。カンナに穴が空いている製品は、その穴を通してエギに巻きつけます。ただし、いずれも水の抵抗が生じるためエギ本来の動作が損なわれます。また、巻く位置によってフォールの前傾姿勢が変わります。通常、チューンしていない状態がベストのフォール姿勢なので、それを崩すと釣果が落ちる恐れもあります。
◆ナス型オモリ
一方、ナス型オモリをつけて重たくチューンする方法があります。ダイワのエギの一部はシンカーに「アゴリグ」という商品を装着できる標準仕様になっていますが、その他のエギではシンカーにオモリをセットすることができないので、スナップでラインアイにつけます。この場合、糸オモリの装着と異なり、重さがラインアイのある場所に集中しますので、エギの沈下角度がかなり急になります。ラインテンションを調節して、フォール姿勢を操作する必要があります。
◆チューニングよりもディープタイプのエギ
このように、チューニングはエギ本来の沈下角度やダート性能を損ないます。ディープタイプ、またはウルトラディープタイプのエギも販売されており、余裕があればこのようなタイプのエギを用いた方が無難です。
円盤型オモリ
根掛したときにエギの回収を試みるために使います。利用方法ですが、エギが根掛したとき、スナップを使ってオモリをPEに引っ掛けて海中に送り込みます。オモリがエギにぶつかった衝撃で根掛が外れることを狙います。外れなければロッドを軽くあおってオモリをエギにぶつけたり、反動で色々な方向にエギを引っ張って根掛が外れるよう努力します。思い切りあおるとロッドが折れる恐れがあります。
どうしても取れなければ、オモリごとラインブレイクです。オモリにナイロンライン等をつけ、オモリを回収する方法もあります。なお、あまり重たいオモリをつけるとロッドが破損する恐れやPEラインが擦れてブレイクする恐れが高くなります。
「レスキューテポドン」や「おかえり」など商品化されたものもありますが、劇的に回収できるものではないようで、評判はあまり良くありません。
ラインコーティング剤
ラインの表面に保護膜を形成してツルツルにします。摩擦が少なくなりコブができるライントラブルが激減します。飛距離もアップするとPRされています。
管理人は、ライントラブルの減少は実感しています。概ね、累積釣行時間が10時間を超えた頃に吹き付けなければ、シャクった時にラインにコブが出来やすくなります(時間についてはラインやリールの性能にもよると思います)。飛距離はあまりチェックしていません。
PEラインは引っ張り強度は強いのですが、コブの部分の強度は非常に弱くなっています。強くシャクったら切れるほど弱くなっています。高価なPEにコブができて切れた場合、PE自体の損失もありますが、シャクリ切れによるエギの損失も含めて考えれば、コーティング剤を使った方が割安になります。
有名なのは
PEにシュッ!と
ボナンザのスプレーです。
どうせ購入するならお買い得な業務用がお勧めです。
ホームセンター等で売っているシリコンスプレーを用いるとラインがスベスベになり、同様の効果が得られるように思いますが、ラインが劣化して切れやすくなるという意見もあります。
ゴムの輪
100均で写真のような表面が布のゴムの輪を売っています。これをリーダーの糸巻きにかぶせると、PEとリーダーを結ぶときに糸巻きが転がっていくことを防止できます。
また、通常、結束時にはリーダーにテンションをかけないと結びにくいのですが、ゴムの輪があるとリーダーにテンションをかけやすくなります。
ロッドケース
山道を越えて地磯に行くような場合や足場の悪い地磯を歩いてポイントに行くような場合にはロッドケースがあると安心です。
山では、根に引っかかって転んだり、ゴロタの磯ではつま先が岩の間に挟まって転ぶこともあり、ロッドを打ちつけて折れる場合もあります。
実際、管理人は一度、転んでロッドを折っています。二度目はロッドケースに入れていたので大事には至りませんでした。
ただし、安心と引き換えに荷物が多くなり、ラン&ガンがしにくくなります。
PEとリーダーの結束補助道具
PEとリーダーの結束には時間がかかります。また、上手に結束できず強度がないため、すぐに切れる方もいます。 結束補助道具を使えば時間をかけずに、強いノットができます。なお、使い方に習熟していなければノットの強度は得られませんのでご注意ください。
電動式では
Panasonic ラインツイスター、
ファジー 村越正海の「かんたんリーダー結び」があります。
手動では
ピシーズ クイックノッターや
第一精工 ノットアシスト、
Gear-Lab EZノッターがあります。
使い方が動画で紹介されているものもあり、所要時間や使い方、道具の大きさなどが分かります。
匂いスプレー
エギに匂いをつけて釣果アップを狙うスプレーがあります。果ては「エギ薫」という匂いのついたエギも商品化されたことがあります。しかし、匂いで釣果がアップしたとは聞いたことがありませんし、それどころか使わなくなったという意見を多く聞きます。管理人は「
ガルプ!アライブ!アトラクタント・スプレー」を買ってしまい、渋い状況で使ったことがありますが、時間の無駄の上、匂いが手についただけでした。
匂いでイカは寄らないがフグが寄ってきて、フグが寄るとイカは逃げるという意見もあります。
匂いでイカが興奮するなら、サビキの周りは見えイカが寄ってきても不思議ではありません。イカに嗅覚がないとは言いませんが、匂いよりエギの基本性能やフォール姿勢等、優先すべきことがあるようです。
料理で
調味料として使う方もいます。イカをより深く知るための探求行為としては尊敬に値します。
バケツ
バケツは、堤防でのエギングで必要となります。
堤防の上にイカがスミを吐いて汚した場合に海水で洗い流します。また、イカが堤防をスミで汚さないように、堤防ではなくこの中に取り込む方法もあります。
なお、堤防をスミで汚すことについては、洗い流すべきという考え方と、放置しても問題ないという考え方があります。
現実は、ほとんど流されていないように思います。それで漁師さんや地元の方が不愉快に思わなければ、いずれ雨に流されて薄くなるものなので、そこまで神経質にならなくて良いかもしれませんが、総合的なマナーの悪さも重なって、エギング禁止になった港もあるそうです。また、スミ掃除をしている港もあるそうですので、きちんと流すのが格好良いエギンガーです。
スミ爆弾の異名を持つコウイカを釣ったときこそ必要かもしれません。置いた途端に回転しながらスミを吐き、周囲の人に、汚れが取れにくいスミをまき散らす場合もありますので、バケツの中に取りこんだら、被害は多少、軽減されるかもしれません。
プラスチックケース
100均で売られているプラスチックケースは役立ちます。
普段、管理人はリールを写真のように収納しています。
また、管理人は地磯でエギングをすることが多いのですが、移動時間が長い場合や足元が悪い場所が多い磯では、そのままバッグに入れて運ぶことがあります。万が一磯場で転んでもリールが傷つきません。
釣り終えたら、ロッドからリールを取り外し、ペットボトルに入れている水でリールを水洗いしていますが、ざっと水分を取った後、このようなケースに入れて車の中に入れます。リールを裸で車の中に入れたくありませんし、水分が残ったまま袋に入れると袋も濡れますが、これなら問題ありません。
このように保管用に利用するだけではなく、短時間の釣行なら釣ったイカを入れる容器として活用する場合もあります。
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