最終更新日:2011年3月1日

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フォール

アクション編でも説明しましたが、イカはエギがフォール(水平移動を含む)中に抱きます。適切なフォールが出来なければイカは警戒してエギを抱きませんので、不自然な動きをさせず、安定したフォールを心がけてください。

フリーフォール

シャクった後に糸ふけを巻き取らない状態のままリールベールを起こしてラインを出るようにして、エギをフリーな状態でフォールさせます。より自然に沈下させるために、ラインをリールから引き出す方法もあります。
この時、ロッドは下向き(7時から8時くらい)に構えます。
フリーフォールの特徴は沈下速度が速いことです。また、急角度で沈下するため手前への移動距離が少ないことです。このため、1回のキャストの中でのフォール(=イカにエギを抱かせる機会)の回数を増やすことができます。
また、ピンポイントを攻めることができ、例えば、藻と藻の間やスリットなどではフリーフォールが適しています。

カーブフォール

シャクった後に糸ふけを巻き取り、ラインを張り気味にし、そのままロッドの先端を中心とした弧(カーブ)を描くようにエギを沈下させます。ロッドは下向きでも構いませんが、シャクった後の10時くらいの状態のままで止めても構いません。
カーブフォールの特徴はラインテンションがかかっているため沈下速度が遅いことです。フリーフォールでは沈下速度が速すぎてエギを捕まえられなかったイカも、カーブフォールなら捕まえることができる場合があります。
手前への移動距離は大きくなるため、1回のキャストの中でフォール可能な回数は減ります。
沈下速度が遅い特徴を利用して、例えば、底が藻で、フリーフォールでエギを突っ込ませると根掛しやすい場所ではカーブフォールで藻面をなめるように攻めたり、藻場に軟着陸させたり、シモリの上っ面を攻める場合などはカーブフォールが適しています。
アタリが取りやすいので、水平移動と同様、入門者にはお勧めのフォールです。

◆糸の巻きすぎに注意
釣れない原因に、シャクった後にカーブフォールをするためのラインの巻き取りが悪い場合があります。シャクって、ロッドを下げて、糸ふけを回収するためのリーリングをする際、速く巻きすぎてエギを引っ張ってしまう場合があります。この時エギは海中で、シャクられて、沈下に移ろうと頭を下げたとき、またはフォールに移行したときに引っ張られます。あたかも、エサが何かに気付きビクッと警戒したかのように。このような動きをすると、イカはエギを見切る場合があります。<br>
大切なのは、安定したフォールです。フォール中に不安定な動作をした場合、シャクリ直してください。

水平移動

その名のとおり、エギを引いて、ほぼ一定の層を水平に移動させます。
方法ですが、シャクった後に糸ふけを巻き取りロッドをゆっくりと立てたり、横にさびいたり、またはリールを巻くことで水平に移動できます。
それぞれ、風があるとロッドを立てると影響を受けやすくなります。リールを巻く方法は簡単ですが感度が犠牲になります。
アタリが取りやすいので入門者にはお勧めですが、ラインを張りすぎてエギが上向きにならないようにしてください。
なお、シャクった直後、エギが頭を下げる前にロッドをさびいてエギを水平移動させ、エギを追ってきたイカが、そのままエギを抱きやすくする方法があります。エギの軌跡が、頂点が扁平な放物線を描くようなイメージです。このような放物線を描くよう設計されたエギもあります。
余談ですが、水平移動は「水平フォール」、「水平スライド」、「テンションフォール」等の呼び方をされる場合があります。定義と用語が確立していないようです。

テンションフォール

ラインにテンションをかけてエギを水平に近い姿勢にしたままロッドをゆっくりと倒し、そのままの姿勢でエギを沈下させる、かなり高等なテクニックです。
テンションをかけすぎるとエギの頭が上がり、エギの頭が上がった状態ではイカが抱きません。テンションが抜けると頭を下げてフリーフォールに近い状態になります。また、テンションが一定でなければエギの姿勢が安定せず頭を上げたり下げたりして、イカが警戒します。このように、微妙なロッドさばきが要求される高等テクニックですが、イカがエギを抱きやすいスローなフォールで、かつ、手前にあまり寄らないため同じ場所をネチネチと攻めることができるため、マスターしたら有効なフォールです。なお、管理人には使えません。

ボトムステイ

エギを着底させたままで放置します。ラインは張りすぎず、緩めすぎないようにします。ラインが張りすぎるとエギがステイせず、手前に寄ってきます。ラインが緩めすぎるとアタリが分かりません。
潮の流れの速い場所でボトムステイをするとエギが海底を転がって、やがて根掛します。根の荒い場所でのボトムステイも危険です。
ボトムステイをする時間は数秒の場合もあれば、春は10分以上ボトムステイする場合もあります。秋はボトムステイをしなくても他のアクションやフォールで誘うことができるので、どうしても釣れないときの手段程度にした方が根掛の心配が少なくてすみます。
サイトフィッシングで、足元に見える場所にエギを置くこともあり、これもボトムステイと言えます。

ズル引き

エギを着底させ、底をズルズルと引いてきます。これも底の状況によっては根掛のおそれがありますので、藻だらけの場所や、底の起伏が激しい場所などでは危険です。
例えば、藻と藻の間の砂地などでのズル引きが適しています。

なお、底の状況が不明なときに少しだけズル引いて、底質を確認する方法もあります。ゴツゴツしたら岩、モワーっとしたら海藻、ザラザラしたら砂と判断できます。





フォール中の構え

フォール中の構えはいろいろとあります。管理人が知っている構え方を紹介します。
◆そっと握って下向きに構える方法
おそらく、この構え方が最もオーソドックスと思います。
なお、構えているときに、ロッドを握る腕の人差し指はロッドのブランクに触れて、ロッドに伝わる感触を逃さないようにします。
また、反対側の指でラインをつまんだり、ラインに指をかけたりして、ラインに伝わるアタリも逃さないようにします。
難しければ、とりあえずロッドを下向きにして、変に動かさないようにするだけでもエギングは成立します。

◆そっと手のひらに乗せる方法
管理人は吉ア俊さんを見習って、ロッドを握らず、手のひらにそっと乗せてブランデーグラスを持つような感じにしています。この状態で胸の高さに構えたり、さびいたりしています。これは、イカが引っ張ったときに違和感を与えないようにするためです。また、ロッドをさびいての水平移動がしやすい持ち方です。ロッドを立ててラインにテンションをかけるなら、最初に紹介した持ち方の方が良いです。
もっとも、強風時はロッドがあおられてしまうので、この持ち方はできません。

◆ロッドを立てる方法
ロッドを立てて、ラインが目の前にくるようにします。この方がラインの変化を見やすいという方もいます。風があるときは影響を受けやすくなります。

◆ロッドとラインを一直線にする方法
ロッドの向きとラインが一直線になるようにします。目も、そのライン上になるようにすることで、ラインの変化を見やすくします。

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