最終更新日:2011年3月9日

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”ロッドを操作する”と”エギを動かす”は意識に大きな差があるように思えます。
最近になって、そう思うようになりました。
ここでは、そんな気付き、というか思いつき、ひょっとしたら当たり前のことを管理人が知らなかっただけかもしれませんが、思うまま書き連ねてみました。

”ロッドを動かす”と”エギを動かす”

◆DVDや動画、釣り場で学ぶべきもの
管理人には師匠がいないため、エギングを始めた当初、有名エギンガーのアクションを学んで身に付けるために様々なDVDを観ました。熟練者の多彩なシャクリ方やロッドさばきは管理人に新鮮な驚きを与えてくれました。
しかし今は、DVDの映像を観て学ぶだけではありません。目に見えなくても、海中のエギの動きや出演者の意図を想像しながら観るよう心がけています。

◆何のためのアクション?
というのは、ロッドを操作する目的はエギを操作するためだからです。
アクションを観て学ぶことは”ロッドをどう動かしたいか”を学ぶことで、エギの動きや出演者の意図を想像することは”エギがどのように動いているか、エギをどう動かしたいか”を訓練することだと思います。
海中に何があってどこを攻めているか、エギがどのような動作をし、どのような軌跡で移動しているかをより正確にイメージするためには、ロッドではなくエギに意識を置き、その結果としてロッドを操作すべきように思います。
”ロッドを動かす”から”エギを動かす”への意識の転換は、入門者や初心者からステップアップするために破るべき壁だとも思います。

最初は型を真似るべき

◆基礎が身についてこそステップアップ
とはいえ、エギがどのように動いているか想像するためには、ある程度の経験が必要です。意図を実現するためのロッド操作とラインさばきも身につける必要があります。
このため最初は、道具の取り扱いがスムーズになるよう、目に見えるものを真似ることが必要だと思います。また、ロッドやエギを使い込んで、アクションに対するエギの反応も把握する必要があります。

◆型(釣れている人)を真似ても釣れない
時々、このような質問を見ます。熟練者や釣れている人を真似るのは良いことと思いますが、必ず釣果を伴うとは限りません。
同じ釣り場で釣れている人を真似ても、海中でのエギの動きは等は同一ではありません。ロッド操作は同じでも、ラインスラックの量は同じですか?スラックが違えばアクション時にシャクリになるかジャークになるかの違いとなります。
アクション後のロッド操作とスラックの処理は同じですか?この違いはフォールの違いとなります。また、アクション直後のエギの軌道に影響します。
これらが完全に同一でも、ロッドの硬さや復元力が異なれば、エギの動き出し、速度、伸び等の違いとなります。
フリーフォール向けのエギや、テンションをかけたフォールに強いエギ等の特徴があるようです。

なお、管理人はどの技術も理解度も未熟です。来年の今頃は宗旨替えして、全て改稿しているかもしれません。

エギの動きを想像する

◆3Dで海中とエギの様子を想像する
とは、杉原正浩さんが、「アオリイカバイブル VOL.3」で述べられていたことですが、ようやくその大切さの一端に触れたような気がします。
エギがどこにあり、障害物や潮目がどこにあるかの立体画像を想像し、1投ごとに、その場所で釣るごとに、正確な海中図が作成されていく。
エギはどのような軌跡を描くかをマクロで考え、個々の操作での動きをミクロで考える。
そのために、どのようなロッドさばきをするかは、もう、体が反射的に覚えている…というのはオフシーズンのため釣りに行けないこともあるためか、とても楽しそうに思えます。

◆エギになった気持ちで大海原を泳ぎ、食べられる
最初に白状しますが、管理人はこれがまったく身に付いていません。この原稿を書きながら、意識をエギにダイブしました。これまで、想像力が足りなかったようです。

ロッドからエギに意識を移し、エギになった気持ちで泳いでみました。ボトムから泳いでいると、これまでのロッド操作では”こんな動きをエビや魚がするだろうか。不自然では”という動きや、”やばいっ。今のタイミングは喰われるっ!”が見つかりました。
例えばこれまでは、ハイピッチショートジャークの後でフリーフォールさせることがありましたが、何か違和感を感じます。ハイピッチショートジャーク的に逃げた魚は、アクションの後は惰性で同じ層を泳ぐ気がするので、いきなりフリーフォールをするのではなく、ジャーク直後は水平移動が自然かと。
また、縦アクションの後のフリーフォールでも、アクション後すぐにフォールするのではなく、頂点付近で少し水平に泳いだらイカにとっては動から静になるので捕食されやすいように思えます。逆V字の軌跡ではなく逆U字の軌跡を描くのは危険なように思えます。
これらはロッド操作に主眼を置いたこれまでのエギングでは気付かなかったことです。また、雑誌等でこれらの考え方は知っていましたが、エギの気持ちになると、よく理解できました。ただし、釣りながらエギの気持ちになっていると、海中の全体像の把握が難しくなりそうです。

以上、最後まで長々と管理人の妄想にお付き合いいただき、ありがとうございます。
実際に釣り場に立つと、多くの情報が脳ミソに送られて処理出来ず、これまで通りのエギングをするかもしれませんが、日微前進したいと思います。

本稿をご覧になられた皆様は、エギング中に想像力を駆使して海中にダイブされていますか?

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