最終更新日:2011年2月11日

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観察記録のまとめ

観察記録のまとめ

雑誌やホームページ等で、アオリイカの観察記録が掲載されていることがあり、エギングをする上で大変参考になります。管理人も、アオリイカを飼育しているしまね海洋館アクアスのアオリイカ担当の飼育員の方から情報をいただいたことがあります。また、YAHOO知恵袋に登録されている方で、水槽でアオリイカを飼育された方もいます。
これらの貴重な観察記録をまとめてみました。なお、雑誌の場合は「無断転載を禁ずる」とあるので転載していません
なお、以下の内容は、人間やエギに慣れた場合もある飼育環境下の実験も含まれていることを御承知ください。
また、直接、リンク先のページからご覧になることが出来る情報もあります。

エサのどんな動きに反応する?

◆しまね海洋館アクアス
▽新子の頃は縦の動きで沈むエサに反応が良い。ボトムまで沈むと反応しない。死んだエサを与えているが、わざわざ糸をつけて、底まで沈んだら浮かばせている。
▽一方、晩秋になるとボトムをスライドするエサにも反応する。(死んだエサが流れに乗って動いた状態)

◆アオリイカの生態研究所
▽落ちている途中にはエサに飛びつくが、底まで落ちきって動かなくなると、全く見向きもしない。多分岩か何かだと思っているのでは。
▽長さ3メートル、幅1メートル、高さ1.5メートルの水槽に沈めたところ、エギを入れると、最初はフォールしているエギに並々ならぬ闘志を燃やしていたアオリたちは、徐々にその感心をなくし、終いには興味を示さなくなった。いわゆるスレた状況になった。今度はエギを水平に動かしてみると驚くほど興奮し、興味を示した。水平移動からフォールすると、興味はなくなり、水平移動にすると、再度興味を示した。

◆その他
▽エギに巻かれている布によって エギをイカが抱いている時間に違いがある。
▽ラトル入りのエギで、大きな音→小さな音→音無しに変えていくと イカがエギの距離を縮めることが何度かあった。
▽エギでは反応すらしなかったイカ達がメタルジグを中層で引いた場合にだけジグに襲い掛かってきたことが何度もある。
▽カーブフォールから水平フォール、フリーフォールから水平フォールに変わった瞬間で、エギが水平になった時にイカがエギに反応してくることが多いよう。
▽実験によりイカがスレた状態なのか、エギに反応しなくなったので軽くシャクって水平に動かすと驚くくらい数ハイのイカが反応しエギの奪い合いが起こった。
▽シャクッた直後の水平フォールのイカの反応は、かなり興奮してるのか簡単に何度も抱く行為をみた。
▽水平フォール後の別のフォールに移る瞬間は反応するが、フォールに移行した後は、ほとんどのイカが離れて行くよう。

アオリイカの食欲とエサについて

◆しまね海洋館アクアス
▽死んだアジを与えている。死にエサばかりだとイカも飽きる。休館日に生きエサを与えているが、勢い良く追いかけて食べる。生きエサは食欲が違う。
▽昔は生きエサを与えていたが、血が出て残酷と苦情があり、今は死にエサを与えている。
▽1杯がエサを食べ始めたら、周囲のイカも食欲が立つことがある。

エサの抱き方、食べ方について

◆アオリイカの生態研究所
▽必ずエサの頭を抱きたがる。尾ビレに抱きついた場合、一度放してもう一度頭を抱きにかかる。その後、アジの目の後ろ辺りに齧り付き、留めを刺す。必ず頭を最初に齧る。そして、横方向から抱き付いていたのを足で器用に持ち替え、頭から食べ始める。もちろん、自分が安心して食べることのできる水槽の隅で。

◆しまね海洋館アクアス
飼育員さんの発言ではなく、管理人が観た状況です。
▽横抱きで捕まえた後にスライドさせながら持ちかえて、最初に頭部を食べる。頭を切り落とすという記事を読んだこともあるが、7〜8杯いるアオリイカ全てが頭も食べていた。空腹なのか?

アオリイカの死因は?

◆しまね海洋館アクアス
▽初秋に漁師さんに新子を100杯くらい捕まえてもらうが、3〜4カ月で主に共食いで1割まで減る。アオリイカの食欲に応えるだけのエサは与えられない…。朝、出勤すると、水槽の中がスミで真っ黒なんてこともある。
▽ここまで(600g〜キロ強程度と推測しています)大きくなったら共食いはしないし、1日くらい餌を忘れても死なない。
▽素手で触ったら死ぬ。素手で触らなくてもぬめりが取れたらそこから雑菌が入って死んでしまう。←網などで傷ついたら死ぬのも同じ考えだと納得しました。
▽交尾をしなくても5月頃には死ぬ(雄はパートナーを奪い合って戦うため。)

◆アオリイカの生態研究所
▽子イカ(体長1センチ)であるため、まだ大集団で同じ方向へ同じ速度で泳ぐ子イカたち。1杯が水槽の側面に激突すれば、次々と激突を繰り返し、気が付くとバタバタと死んでしまった。
▽手で直接触れると確実に死滅する。
▽エンペラ(ミミ)や胴などに傷が付くと、そこから腐り始め死滅する(もちろん、傷の程度によります)
▽衝撃には非常に弱い。数分後に死んでしまうこともあるらしい。船のイケスや水槽などに入れる時には衝撃に弱いということを忘れないように。

◆YAHOO知恵袋
▽2週間近く飼育していたが、共食いが始まったり水槽内がスミだらけになっていたり水槽の壁にぶつかったりして 気付くと全滅してしまった。

◆(株)ヤマリア様からいただいた情報
▽生存率に関しては、海水温の管理が最も重要。専用の飼育施設でのデータ取りを行っているが、試験中にイカが全滅して失敗するなど簡単に結果を出せた訳ではなかった。

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